
別府市教育委員会は21日午前10時、市公会堂で令和7年度社会教育活動総合事業「子育て応援講座」を開催した。約20人が参加。
子育て世代に現状の家計状況を整理し、将来にわたるライフプランについて考える機会にしてもらうとともに、直面する教育費、住宅ローン、老後資金などについても基本的な知識をもってもらうのが目的。
若松亜希子JーFLEC講師(ファイナンシャルプランナー)が「子育て世代の未来を守るためのお金の授業~家計を守って、未来に備える。やさしいマネープランのお話~」と題して講演した。JーFLECは金融経済教育を推進するための認可法人。
若松さんは「一般的なライフプランですが、いつ頃どれくらいのお金が必要かを把握しておくことが大切。教育費準備のためには、目標金額を確認し、積立期間と不足額を確認することで、家計の見直しと積み立て方法を考えることが大切」として、教育費準備の基本として、高校卒業までの児童手当が第1・2子で約240万円、第3子で約680万円と計算し、「大学まで行くとして、児童手当を全部貯めても不足分が出る。高校は授業料は無料ですが、その他にお金はかかるし、塾などいろいろなお金がかかってくるので、100万円ぐらい足りないと見ておく必要がある。最近では、推薦入試やAO入学も増えており、合格が早くなることも想定が必要」などと話した。
実際に必要額を考え、数年単位で積み立て期間と不足額をそれぞれ計算。貯まっているお金を「いつでも使えるお金」「10年より先に使うお金」「10年以内に使うお金」と3つに分けて、積み立ても2つに分けるなどし、家計の見直しをする方法を伝授。
参加者は熱心にメモを取り、自分の家庭の状況について考えていた。