大分県警は8月31日から9月6日までの間、まもめーるで特殊詐欺被害の発生を3件発表した。今回も、別府警察署以外を時系列で紹介する。被害総額は991万円。
▽2日発出の特殊詐欺(オレオレ詐欺)=中津市在住の70歳代女性方の固定電話に、証券会社職員を名乗る男から「あなたの息子が株の税金を支払っていない。払わなければ逮捕されます」などと電話がかかった。その後、息子を名乗る人物から「体調不良になった。代わりに弁護士に対応してもらう」などと電話がかかった。話を信じた女性は、息子を名乗る人物から要求でお金を用意した。8月28、29日、自宅前に来た弁護士事務所の職員を名乗る人物に現金を手渡し、2回にわたって計400万円をだまし取られた。
▽3日発出のSNS型投資詐欺=佐伯市在住の50歳代男性は、スマートフォンでYouTubeの動画を視聴していた際、投資の広告が表示され、広告にアクセスすると、LINEの友だち申請の手続きに進み、投資の先生を名乗る人物や先生のアシスタントを名乗る人物とやり取りを始めた。男性は、投資の先生から投資を勧められ、アドバイスを受けながら株を購入。実際に利益が出たことで、相手を信じて5月12日から7月18日までの間、投資資金として指定された口座に計4回、約301万円を送金し、だまし取られた。
▽3日発出の警察官をかたったオレオレ詐欺=佐伯市在住の60歳代女性の固定電話に、大阪府所在の携帯電話会社従業員を名乗る男から電話がかかり、「あなたの免許証を偽造して契約されている。今から警察につなぎます」などと言った。大阪府警察の警察官を名乗る男に電話をかわりました。女性は、警察官を名乗る男から「詐欺事件の犯人が持っていた通帳にあなた名義の口座があった。あなたの家を家宅捜索する予定であった。あなたの口座に入っているお金を調べる必要がある」などと言われ、男が指示する口座など8月26日から28日までの間、現金や暗号資産を計約290万円を送金し、だまし取られた。
大分県警は「犯人は『逮捕される』などと言って不安をあおり、現金をだまし取ろうとします。このような電話がかかってきたら、家族や警察に相談してください」「SNSで知り合った相手からの投資勧誘は詐欺を疑い、送金前に家族や警察に相談しましょう」と呼びかけている。