総裁選「じっくりと判断」

総裁選などへの思いを
語った岩屋大臣

 岩屋毅外務大臣(衆議院議員)は、地元メディア等と14日午後1時、別府市内で懇談をした。メディアからの質問は、自民党の総裁選について多く行われた。
 冒頭、自身も総裁選で推薦人となった石破茂総裁が任期途中で退陣することについて「大変残念に思っている。しっかり支える力が足りなかったことについて、大変申し訳ないと思っている。国益の上でも、大変なマイナスだと感じています」とし、「少数与党ということは、世界各国が認識している中でも、総理も努力したと思うし、円滑に進めたと思う。米国との関税交渉では、11回の訪米を行い、一定の成果を上げることができた。そういう中で、政権が変わることは、外交の面、その他政策遂行の面でも、好ましくない」との思いを語った。
 自身の約1年の外務大臣職については「対面で160回、電話で50回会談した。万博外交で毎日のように要人がみえており、外相会談の予定が増えているのだと思う。沢山の外相と直接コンタクトをとることが出来た。就任時の目標は『対話と協調の外交』。1つは日米同盟のさらなる強化、2つ目は多国間協力の強化、3つ目はグローバルサウスとの連携強化、4つ目は近隣外交の前進を掲げてやってきた。それぞれ一定の成果を上げたと思う」とした。また、国連総会への出席が実質的に最後の外遊となることをあげて「日本としては、今後とも法の支配に基づいた国際秩序に貢献する。世界は紛争が続いている。最後の1秒まで、対話と協調の外交に努めていきたい」と述べた。
 今後行われる総裁選については、誰かの推薦人になることはないとし、「論戦をじっくり聞いて判断をしていきたい。(次期総裁には)政治改革の貫徹が第一に求められると思う。政治の透明性を確保して国民にお示しすることが大事だと思う」などと話した。