別府市議会の令和7年第3回定例会は19日午前10時、本会議を再開して一般質問を行った。
2日目の午前中は、日名子敦子氏(自民新政会)と重松康宏氏(公明党)が教育や物価高騰対策などについて執行部の考えを質した。小野佳子氏(同)の途中で休憩に入った。
新たな合葬墓とは
日名子敦子氏(自民新政会)
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日名子敦子氏(自民新政会)は、市営墓地の合葬墓等新築工事について「高齢化や核家族化で無縁化が進むことが懸念される。野口原墓地に整備がされている、合葬墓の概要は」と質問。
堀英樹生活環境部長が「建物は、鉄筋コンクリート造の平屋建て、約40平方㍍。集合安置室に3400柱、地下に8000柱の合葬室を予定している。9月から基礎工事に入っており、3月13日に工事が完了する予定」と説明。
日名子氏は「市民の関心は高い。どのように運営していくのか。利用のあり方など、運営の基本的な構想は」と重ねて質問。
堀課長が「一般公募と他の墓地からの改葬、無縁墓整理などが主なもので、生前予約も可能になる予定」と説明。
日名子氏は「正しく理解してもらうことが重要。費用やお参りの仕方などにしっかり答えていくことが重要」と指摘した。
新図書館のデジタル図書について「初めて電子書籍が導入される。来館が難しい人には、大きな助けになる。幅広い層に有益な内容が求められている。ニーズをどう反映していくのか」と質問。
西澤和江図書館共創交流局参事兼図書館長が「登録が必要だが、誰でも利用できる。オーディオブックや就職に役立つ本など、ニーズに合った本を増やしていきたい」と答えた。
他にも、介護・障がい福祉分野の課題などについても質問した。
がん教育の重要性
重松康宏氏(公明党)
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重松康宏氏(公明党)は、小中学校でのがん教育について「重要性をどう考えているのか。授業はどうしているのか」と質問。
藤内護学校教育課参事が「正しい知識と健康と命の大切さを学ぶ大切なもの。小学6年生では体育、中学2年では保健体育の授業で行っており、中学2年には肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの冊子を配布している」と答えた。
重松氏は、外部講師について「全国的に進んでいない。別府でも行われていない。取り組みは」と重ねて質問。藤内参事が「校長会議で取り組み例を紹介し、外部講師を促している。指導内容や教材が十分整っていないこと、最新の知識を伝えるための教職員の研修不足などの課題がある。家族ががん経験のある児童生徒などに配慮する工夫が必要」と述べた。
重松氏は「現場の先生だけで対応するのは、かなりの負担。それを解決するのが、外部講師の活用。専門的な知識を持った人から話を聞くことで深く考えるきっかけになると思う。別府市には23人の自治体保健師がいる。公衆衛生のプロとして心や体の健康を守るため、様々な業務をしている。講師となることも出来ると思う。座して待つのではなく、積極的な働きかけを」と要望した。
物価高騰対策についても質問。河野文彦財政課長が「国の交付金を活用して取り組んでいる」と答えた。
他にも、救急行政などについても質問した。