別府市議会の令和7年第3回定例会は19日午後1時、一般質問を午前中、質問の途中で休憩に入った小野佳子氏(公明党)から再開。
小野氏と石田強氏(日本維新の会)がリサイクルの取り組みや観光の取り組みなどについて質問をした。
ごみを資源に変える
小野佳子氏(公明党)
白黒-225x300.jpg)
小野佳子氏(公明党)は、リサイクルについて、「地球温暖化が急速に進み、地球に優しい生活を心掛ける人が徐々に増えていると思う。私も分別を始めてから、ごみが減量したと思う。資源の再利用にもつながる。一人ひとりが真剣に取り組むべき課題」とし、市の取り組みを質問。
堀英樹生活環境課長が「一般家庭から廃食用油、紙パック回収事業、ペットボトルキャップを拠点回収している」と答えた。
小野氏は「ワクチンで予防可能な感染症により5歳まで生きられない子どもは1日4千人にのぼり、20秒に1人が命を落としている」と指摘。小中学校での取り組みを質問。
堀課長が「令和6年度は、市内の10校の教育機関からペットボトルキャップをいただいている。約69万8750個、重量換算では、約1・4㌧」と答えた。
小野氏は「そのまま捨てれば燃やされるだけだが、回収すれば資源となる。ワクチンで子どもの命も救え、ダブルで社会貢献となる。回収向上への考えは」と重ねて質問。
堀課長が「二酸化炭素削減に向けた重要な取り組みであると同時に、リサイクル意識の高揚にもつながる。持続的かつ効果的に行うため、分かりやすい広報に努めたい」と述べた。また、小野氏は、廃食用油の回収個所の拡大を要望した。
他にも若い男女が将来のライフプランを考えて日々の生活と向き合う「プレコンセプションケア」やシニアカー購入補助などについても質問をした。
広域観光とライドシェア
石田強氏(日本維新の会)
白黒-225x300.jpg)
石田強氏(日本維新の会)は、別府観光について「広域観光とライドシェアは相性が良いと思う。湯けむりライドシェアグローバルの実績は」と質問。
柴尾裕子政策企画課参事が「ドライバーは133人、8月末で乗車件数は、4477件」と答えた。石田氏は「市外に行くために利用した場合、帰りの便として予約が出来るか」と重ねて質問。柴尾参事が「配車の予約機能はない」とした。
石田氏は「帰りの便を確実に確保することが利用者の利便性を高め、広域観光につながる。ドライバーが観光ガイドを兼ねることで広域観光の可能性が広がるのでは」と重ねて質問。
柴尾参事が「昨年度、国土交通省のモビリティ人材育成事業を活用し、観光ガイド育成に取り組んでいる。観光、交通関係者と連携し、広域観光分野でのライドシェアの活用の可能性を調査研究していきたい」と答えた。
また、石田氏は国際的に増えている、デジタルノマド(オフィスに縛られずに世界中を旅しながら働く人)について「積極的に誘致すべき」と指摘。市原祐一産業政策課長が「3500万人、110兆円の市場規模といわれており、注目している。これまで培ったワーケーションのノウハウを活かしながら、ビービズリンクと連携して取り組んでいきたい」と答えた。
石田氏は「長期滞在につながる可能性がある」と指摘した。他にもスポーツや健康などについても質問した。