別府市議会の令和7年第3回定例会は24日午前10時、一般質問の3日目を行った。
午前中は、塩手悠太氏(有志の会)と森山義治氏(市民クラブ)が子育てや教育、公共交通などについて、執行部の考えを質した。
市民憲章見つめ直しを
塩手悠太氏(有志の会)
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塩手悠太氏(有志の会)は、市民憲章について「今から57年前に制定された、市民のまちづくりの理想とされている。社会環境は変化している。今一度、住民みんなで見つめ直しをしてはどうか」と質問。
清末妙政策企画課長が「温泉入浴のあり方について道徳的に論議されたことがきっかけで、別府を誇るべき温泉都市として打ち立てるために制定したもの。別府市民として地域社会で果たすべき責任を自覚し、自ら守り、実践する行動指針として制定されたものと認識している。時代は変わっても根本は変わらない普遍的な内容。一人ひとりがそれぞれに解釈し、主体的に実践するものと捉えており、見直しや具体的な解釈の策定などは考えていない」と答えた。
塩手氏は「変えたほうが良いというのではない。普遍的なものだからこそ、後世にどう伝えるのか考えたほうがよい。市民大会議などを提案したい」と述べた。
また、放課後の学習塾について、別府市の状況を質問。津川文隆社会教育課長が「6月から3月までの第2週、公民館と小中学校が連携して放課後トライと放課後学習を行っている」と説明。
塩手氏は「民間の学習塾と協定や業務委託などで事業の拡充が図れるのでは」と指摘。
津川課長が「これまで実施してきた事業を充実させるべく、見直しをしていきたい」と答えた。
他にも、高齢者支援や地域経済・財政などについても質問した。
看護休暇の理解向上を
森山義治氏(市民クラブ)
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森山義治氏(市民クラブ)は、子の看護等休暇について「2025年4月に法改正がされたが、まだ理解が低いと思う。市としてどう考えているのか。職員の取得状況は」と質問。
宇都宮尚代こども部長が「有給制度であることが望ましいと思う」。河野幸夫職員課長が「3月間で、男性51・7%、女性59・3%」と答えた。
森山氏は「未だに無休扱いが多く、浸透率が低い。別府市独自で事業化できないか」と質問。
市原祐一産業政策課長が「一定の要件を満たせば、国の助成金がある。県内では、中津市が新たに奨励金を出している。本市における子育て支援全体の中で検討することになるが、まずは国の助成金を広報する」とした。
また、公共交通について「今後も赤字や運転手不足でやむえず廃止することが考えられる。市内2社の路線バスの系統数と赤字系統数は」と質問。
芝尾裕子政策企画課参事が「2社合わせて令和6年度9月末は33系統で、赤字は15。運賃改定や観光路線の利用者の増加が要因で赤字路線が減少していると聞いている」と説明。
森山氏は「赤字路線の系統について、助成の議論が重要ではないか」と重ねて質問。安部政信企画戦略部長が「公共交通活性化協議会の意見も踏まえ、総合的に判断する必要がある」と答えた。森山氏は「将来を見据えた議論を」と要望した。
公共下水道などについても質問をした。