朝日中で「教職員に感謝する会」

各学年各クラスの代表者らが教職員に
感謝を伝える色紙と花束を贈った

 別府市立朝日中学校(武野太校長、433人)は生徒主催の「教職員に感謝する会」を3日午前8時40分、同校体育館で開催した。
 1994年にユネスコが、10月5日を「世界教師デー」と定めたことにちなんで、同校でも日々の教育活動に尽力している先生方へ感謝の気持ちを伝えること、そして生徒がその思いを表現する機会を設けることを目的として、同企画を立ち上げた。近年、教員の働き方改革が課題となる中、学校と家庭、地域が連携して教員を支え、感謝を伝えることの重要性が高まっている。企画や進行は、生徒会メンバーが中心となり、主体的に準備を進めてきた。
 この企画は今年初めて行うため、限られた教員と生徒のみ知っており、体育館入場まで他の教職員は知らず、全校生徒が待つ体育館に武野校長を先頭に入ってきた理由を知らない教職員は何が起こるか分からない顔をしていた。
 米田凌平生徒会長(15)=3年=が企画を説明した後、授業中の写真や職員室で生徒のために一生懸命仕事をしている様子などの動画が流された。
 米田生徒会長が「職員の皆さんへ。見えないところでも、沢山の仕事をしてくださっていることに、心から感謝しています。そのおかげで、僕たちは安全に楽しく学校生活を送れています。これからも僕たちの毎日をよろしくお願いします」と感謝を述べ、生徒らが学年所属以外の教職員へ、1年の工藤瞬さんが「僕は中学生になって心配ばかりでしたが、先生が優しく教えてくださったりして、助けてくださったおかげでとても安心感があり、するべきことを突き詰めることができました。迷惑をかけることがあると思いますが、これからもよろしくお願いします」と述べ、2年生の秦輝希さんが「2年部の先生方へ。いつも全クラスの授業を回ってくださり、ありがとうございます。先生方の授業は明るく、楽しく、分かりやすく教えてくださるおかげで、楽しいです。これからも楽しい授業を引き続きお願いします」と述べ、3年生の米田悠平さんが「僕たち3年生は、入学してからこれまで先生方の丁寧なご指導のおかげで沢山成長することができました。ですが、沢山の迷惑もかけてしましました。まだまだ未熟な僕たちですが卒業するとき、先生方に誇ってもらえるような3年生らしい姿を、残りの期間で見せていきます」と述べて生徒一人ひとりが書いたメッセージ入り色紙とPTA(三原義正会長)が用意した花束を手渡した。
 最後に3年部職員を代表して江藤慶学年主任が「本当に知らなかったので、とても驚いていますし私たち教員一同、とても嬉しい気持ちでいます。教師という仕事を通して、なかなかうまく行かないことが沢山あって、日々難しいと思い過ごしています。こういう風に何かみんなの前向きな思いを受け止める瞬間があると『また頑張れるな』という気持ちになります」と途中言葉を詰まらせながら謝辞を述べた。