「湯のまち学びのカレッジ」に20人

講話をする立松洋子立松食育研究所長

 別府市中部地区公民館(溝部敏郎館長)は中部キャンパス9月講座湯のまち学びのカレッジ「防災の衣食住を学ぼう~バランスのよい防災食~」を15日午後1時30分、同公民館1階会議室と調理室で開催し、約20人が参加した。
 開始前と終了後、講師の立松洋子立松食育研究所長が調理室で、防災食を作る際に使う非常用ビニール袋の使う際の水抜きの仕方を参加者に説明し、実践した。
 講座では、溝部館長のあいさつ後、立松所長が災害時の食の問題は▽食品の工場や店舗、農家=工場で生産ができない。道路が寸断され、物流がストップする。農作物が津波被害で収穫できない。商品がなく、販売できない▽消費者、避難者=食品が店舗からなくなり、手に入らないため、パニックになる。電気やガスが止まり、調理できない。水道が止まり、調理や飲み水に困る―を挙げた。
 非常食は▽いざという時のために使わずに置いておく食品▽3~5年と長期間、災害職は▽災害時にも活用する普段食べている食品▽常温で半年程度以上、野菜は常温で日持ちがよければ可―とした。
 「ストック方法として、ローリングストック法がある。農林水産省は各家庭に最低3日間、できれば1週間分の水と食料を備えるように提言している。水は一人一日3㍑必要で、飲み水、調理用に使う。湯せんや食品・食器を洗う水、手洗いや洗面などの水は別途必要。被害が大きいほど国・県・市の公助を頼れない。比率としては自助7、共助2、公助1」と述べた。
 そのほか、備蓄食品の選び方、食事バランス、着衣着火から身を守る方法などを説明した。