
作品と受賞者と小学6年生ら
別府市美術協会(平野芳弘会長)は令和7年度別府市美術展大分みらい信用金庫ONSENツーリズム賞5点を10日午後3時30分、市立東山小学校(谷川芳明校長)に寄贈した。寄贈者、市美術協会、市教委、中学校関係者らが出席した。
これまで市内の各小中学校に順番で寄贈しており、今回で14回目。
平野会長が「今年の別府市美術展には5部門に217点の作品が集まりました。昨年から40点ほど増えました。別府市の文化芸術に対する盛り上がりがあると思います。217点の中から最高賞を取った5作品を贈呈します。素晴らしい作品を、東山小学校に贈呈できるのは作者、美術関係者にとっても嬉しく光栄なこと。5作品をいろんなところに展示していただき、児童が目にすることで健やかに感性豊かに育つことを祈念しています」。
寺岡悌二市教育長は「東山小学校は美しい自然に囲まれて、地域のつながりが深く、児童が心豊かに育っている。寄贈された5作品は、児童の心の感性を磨き、さらに芸術的な関心を深めていただき、故郷別府への思いが深まると思います」とそれぞれあいさつした。
今回寄贈したのは、日本画「雅」(寄贈者、井上繁美さん)、洋画「彼方へ」(高部ムツコさん)、工芸・彫刻「出逢い」(井愛子さん)、書道「大切なこと」(荒金治さん)、写真「公園の朝」(加藤隆司さん)の5作品。受賞者が各作品を説明。
生徒を代表して樋口倫久児童会長(12)=6年=が「素敵な作品を贈呈していただき、ありがとうございます」と言い、出席した6年生全員で立ち上がって「ありがとうございます」。
続いて、谷川校長は「本校は、市教委のおかげで配置された教員の中には、書写や図画工作の指導に卓越した素晴らしい教員がいます。ご寄贈していただいた思いの込められた5作品は、校内の掲示や児童の感性教育、芸術の興味関心の伸長に生かしていきます」とそれぞれ謝辞を述べた。
作品は今後、校内に掲示する場所に飾り、日常的に児童の目に触れるようにし、書写などの授業でも参考にする。また地域に公開している文化祭などでも紹介する予定。