故・渡部陽子さんと遺族が受章

佐藤知事から遺族に
紺綬褒章が伝達された

 別府市立図書館のために500万円を寄付をした故・渡部陽子さんと遺族の渡部怡子さんが紺綬褒章を受章。伝達式が29日午前10時、県庁で行われた。
 佐藤樹一郎大分県知事が故人の甥である渡部譲二さん(69)に褒章を伝達し「新図書館の図書資料等の購入費として多額の資金を寄付された功績により、この度の栄えある受章となり、深く敬意を表し、心から感謝します。故人のご霊前に捧げられまして、ご遺徳を偲んでいただきたい。ご遺族におかれましては、今後とも、県政推進にご指導、ご鞭撻をお願いします」とあいさつをした。
 渡部さんは「叔母は昨年4月に96歳で亡くなりましたが、図書館をよく利用していて、本が大好きな人でした。生前から、図書館に寄付をしたいと話していました。遺族で話し合って、図書館のために寄付することにして、その時に新しい図書館が出来ることを知り、ちょうど良いと思いました。思いがけない栄誉を受け、恐縮しています」と話した。