別府警察署は6日、警察官をかたる特殊詐欺(ニセ警察詐欺)の発生を発表した。被害金額は200万円。
市内在住の50歳代女性の携帯電話に4日、電話がかかり、大阪府警の警察官を名乗る男から「カンボジアであなた名義の銀行口座のキャッシュカードが詐欺と資金洗浄に使われています。キャッシュカードは手元にありますか」「あなたは、詐欺の容疑者になる。大阪府警に出頭してください」などと言われた。女性が大阪府警まで行けないことを伝えると、男や検事を名乗る男から「出頭できないのであれば、ビデオ通話で取調べをします」などと言われ、LINEのビデオ通話に誘導された。そして警察官を名乗る男から、LINEメッセージで女性の名前が記載された逮捕状の写真が送られてきたり、LINEのビデオ通話で警察手帳を見せられ「あなたが逃走しないように、口座のお金を預かります。残高が多い口座から200万円を振り込んでください」などと言われた。それを信用した女性は、警察官をかたる男から指定された口座に現金200万円を振り込み、だまし取られる被害に遭った。
女性が4日に別府署に電話し、被害が判明した。
同署は「警察官がSNSで連絡したり、現金を要求することはありませんので、お金を渡したり、振り込む前に警察に相談してください」と呼びかけている。
