
別府市議会の議会改革推進委員会(加藤信康委員長)は、現在、調査・協議中の議員定数のあり方について、12日、2回に分けて別府市内の観光、商工、行政、医療、福祉、建設・水道、教育など18団体25人と意見交換会を行った。
議員定数については、全議員にかかわる重要事項のため、慎重に審議を行っている。現在、議員定数は25人。平成23年4月に29人から25人に改正し、14年が経過している。前回定数を削減した時に、それまで4つあった常任委員会を3つにした。
議会は、「議決機関」として、条例の制定・改廃や予算・決算の認定、契約の締結、人事の同意などを行い、議会の議決なしでは執行できない。また、市政運営が適正に行われているかをチェックする「監視機能」も大きな役割。年4回定例会を開き、執行部の考えを質し、提出議案を審議・決定する。市議会基本条例によって実情にあった適切な定数を検討することが規定されていることから、議会改革推進委員会で各会派にアンケート調査をしたり、勉強会を開いてきた。
全体説明のあと2つのグループに分かれて、意見交換を行った。参加者からは「前回の定数削減で委員会が1つ減っているが、影響は」との質問が出て、議員から「執行部の部局は増えており、1委員会の扱う案件は増えている」と答えた。また、議員定数について「別府の良さである多様性を担保するため、一定数は必要ではないか」「地域の代表として、声を市政にあげてもらうには、現在のままでもよいのではないか」との意見が出た。一方で「閉会中の議員の活動について、何をしているか分からない。もっと見える化する必要があるのでは」と情報発信の重要性について多くの意見が出た。
また、「議員が定数について、どう捉えているのか分からない」「定数が多いか少ないかはよく分からないが、まずは議員が自主的に決めて市民に意見を聞くべき」との声もあった。
市議会では、全委員協議会を開いて、各議員から意見を聞く場を設けることにしている。
