社明運動「作文コンテスト」表彰式

受賞した(前列右から)足立さん、工藤さん、
後藤さん、幸﨑さん、(後列右から)
千葉優子亀川小学校長、利光聡典南小学校長

 別府保護区保護司会(髙橋護会長)は第75回社会を明るくする運動「作文コンテスト」別府保護区表彰式・作文発表会を11日午後3時30分、別府市社会福祉会館で行った。コンテストには、別府市内の小・中学校から449点の応募があった。
 この作文コンテストは、次代を担う小・中学生に、日ごろの家庭生活や学校での経験や体験をもとに、犯罪や非行のない安心安全な地域づくりや、犯罪非行をした人の立ち直りについて、日ごろから考えたことや感じたことを作文にして、運動の理解を深めてもらうことが目的。
 表彰式では、髙橋会長が「今年は449作品の応募があり、気づきと温かい心遣いに感心させられました。小学生の部では3年連続、中学生の部では2年連続の大分県最優秀賞の受賞は、大変栄誉なこと。保護司会活動の成果もありますが、保護司各人のご尽力に感謝します。今後も、児童生徒の皆さんへ更生保護の心を伝えていくことを取り組んでいきたいと思います」とあいさつ。
 来賓の寺岡悌二別府市教育長、津川文隆社会教育課長、田辺裕市民福祉部長、入田純子ひとくらし支援課参事が紹介された。
 表彰式に、髙橋会長から小学生の部最優秀賞の別府保護区保護司会会長賞で大分県推進委員会委員長賞(最優秀賞)に輝いた後藤愛心さん(11)=別府市立山の手小学校6年=、森一也別府地区協力雇用主会長が優秀賞の別府地区協力雇用主会長賞で大分県推進委員会事務局長賞(入選)の幸﨑祈羅さん(11)=別府中央小学校6年=、続いて中学生の部の表彰に移り、髙橋会長が最優秀賞となる別府保護区保護司会会長賞で大分県推進委員会委員長賞(最優秀賞)の工藤杏波さん(13)=青山中学校1年=、鶴岡まり子別府地区更生保護女性会長が優秀賞となる別府地区更生保護女性会長賞で更生保護法人豊州保護会理事長賞(奨励賞)の足立実優さん(15)=中部中学校3年=、髙橋会長が学校賞の亀川小学校を代表して千葉優子校長、南小学校を代表して利光聡典校長にそれぞれ表彰状が贈られた。
 作文発表として、後藤さんは「一人ひとりが『社会をひとつの大きな家庭』と考えて、みんなで意識することが大切」と思った気持ちを書いた。幸﨑さんは「みんなで声を掛け合うことを心がけて、笑顔を増やしていくことが、犯罪や非行がなくなっていけば」という思いを書いた。工藤さんは「一人ひとりの小さな優しさが積み重なることが、大きな社会を照らす光になることを信じて、心に寄り添う勇気を持ち続けたい」という気持ちを書いた。足立さんは「作文を機に『犯罪』について調べ、家庭環境や個人の考え方などが複雑に絡み合った結果、起きている。防止するための答えの一つとして思いやりや人を気遣う優しさを持つこと」とそれぞれ話し、作品を朗読した。
 作文審査会審査委員を代表して統括委員の徳田貴美子保護司が講評し、御手洗茂・別府保護区保護司会副会長が謝辞と閉会の言葉を述べて、式を締めくくった。