
御霊の冥福を願った
令和7年度別府市戦没者追悼式が14日午後2時半、市社会福祉会館で執り行われた。遺族や関係者約60人が参列した。
はじめに、戦没者遺族を代表して、山本恭子さんと山本さんの娘の野口裕子さん、孫の野口暁広さんが献花を行った。引き続き、国歌を斉唱し戦争で亡くなった人たちへ黙とうを捧げた。
長野恭紘別府市長が「先の大戦が終わりを告げてから、80年の歳月が過ぎ去りました。多くの方々が国の内外で祖国を思い、家族を思いながら散華されましたことは、日本国民にとって永遠に忘れることが出来ない、深い悲しみであり、痛恨の極みです。戦後我が国は、国家の再建と発展のため、たゆまぬ努力を続けてきました。別府市も世界の恒久平和を念じつつ、皆さんの協力を得ながら、誰もが安心して暮らせる町づくりにまい進してきました。尊い犠牲から与えられた教訓を心に刻み、再び、悲しみの歴史を繰り返すことがないよう、次の世代に語り継ぐと共に、恒久平和のため一層の努力を傾けます」。
草牧定別府市遺族会連合会副会長が「終戦から80年の節目の年を迎え、戦争を知らない世代が9割となり、戦争の悲惨さ、戦後の遺族の苦労をいかに語り継いでいくかが課題となっています。遺族も高齢化が進んでいます。英霊には、日本の安泰はもちろん、世界の安定と平和をお守りくださるように祈念します」とそれぞれ追悼のことばを述べた。
来賓の柳井孝則大分県福祉保健部審議監(知事代理)と安部一郎別府市議会副議長(議長代理)も哀悼のことばを述べた。
出席者による献花が行われ、大野岳暘岳星会長が追悼吟を吟じた。式終了後、長野市長があいさつをし、草牧副会長が謝辞を述べた。
