福祉と消防のイベントを開催

レンジャー体験として救助隊員に支えられて
ロープブリッジ渡過を体験
多くの人で賑わった
福祉まつり

 「2025年第32回別府市福祉まつり・市民と消防のつどい」が16日午前10時、別府公園で開催され、約2万3千人が来場し賑わった。
 「福祉まつり」は社会福祉法人別府市社会福祉協議会が主催。「市民と消防のつどい」は別府市消防本部と市防火委員会が主催、一般社団法人日本防火・防災協会が共催、市旅館ホテル等防火管理者協議会と市危険物安全協会と市防炎協議会が協賛。
 「福祉まつり」は、高齢者や障がい者をはじめ、市民誰もが地域社会の中で安心して心豊かに暮らしていける地域福祉を実現することを目的に、昭和63年に始まった。
 「市民と消防のつどい」は、防災技術や災害への備えを知ってもらうため、51年にスタートした。
 当初、「福祉」「消防」が別々に行っていたが、平成6年から相乗効果をはかるため、合同で行うようになった。
 オープニングセレモニーが午前10時に行われ、主催者の長野恭紘別府市社会福祉協議会長(別府市長)が「32回を数える秋の風物詩となりました。福祉関係者の皆さん、消防職や消防団の消防関係者の皆さんが企画をして、多くの皆さんに集まっていただけるような名物のイベントになりました。福祉と消防は親和性があり、現場と市民がふれあい、子どもたちは体験して、やがて来る地震・津波・火山に備えていき、楽しんでください」とあいさつ。
 来賓の小野正明別府市議会議長、三重忠昭別府市議会総務企画消防委員会委員長、久保力夫市旅館ホテル等防火管理者協議会長、西謙二市危険物安全協会会長、佐藤隆博市消防副団長(団長代理)、主催者の長野会長、大平順治、高橋洋明・両別府市社会福祉協議会副会長、廣田巌別府市地区社協連絡協議会長、浜崎仁孝市消防長が紹介された。
 来賓を代表して小野別府市議会議長は「市民が豊かに安心に、そして安全に暮らせる町こそが市民の皆さんが望んでいる福祉の町づくりと考えています。消防団をはじめとし、各種関係者の皆さま方には、地域の防災活動に多大なるご貢献をいただいています。これを機により一層、福祉に対する思いや火災予防の意識を高めていただけると期待しています。市議会としても、社会福祉の向上と市民の生命・財産を守る安心安全な町づくりの構築に努力を重ねていきます」とあいさつした。
 浜崎市消防長の開会宣言後、主催者と来賓者が並び2500個の餅まきが行われると、多くの市民が手を振るなどアピールした。
 ステージでは、明星幼稚園の鼓笛演奏、響ウインドアンサンブル&七色こんぺいとうによる演奏、大分県立別府鶴見丘高校吹奏楽部の演奏、県立別府翔青高校の書道パフォーマンス、初開催の「ボランティアセンターまつり」として温泉たま子さん、オカリナの調べ みずぐるまがそれぞれ披露した。
 福祉まつり会場では、南・浜脇・山の手などの各地区社協、ボーイスカウト別府9団・アルバハウスたけのこ・別府中央ライオンズクラブなどの団体の模擬店が並び、パウンドケーキ・助六寿司・から揚げ・ボーイ鍋・赤飯・おでんなどを販売した。
 市民と消防のつどいの会場の体験コーナーでは、ちびっこレンジャー、放水、水消火器、救命処置があり、はしご車のバケット部分での記念撮影、地震体験車などがあった。
 また別府公園東口脇では、エイドステーション企画の福祉車両展示などが行われた。