薬物乱用防止教室を実施

講師を務めた
大隈亮典別府中央ライオンズクラブ会長

 別府中央ライオンズクラブ(大隈亮典会長)が「薬物乱用防止教室」を20日午後2時35分、別府市立青山中学校体育館で開催し、同校全学年388人が参加した。
 薬物乱用の低年齢化が社会問題となる中、正しい知識を伝え、生徒が自らの意志で危険を避けられる力を育むことが目的。
 講師は、同クラブの薬物乱用防止認定講師の大隈会長が務めた。
 ゲートウェイドラッグ(より危険な薬物を使用する前に使用する可能性が高い物質を指す)として、昔はアルコールやニコチンがあり、今は合法大麻がある。
 「合法だからといって安全ではない。違法指定されている麻薬や覚せい剤などと類似した成分を、違法になれば少しずつ作り変えることで規制をすり抜けている。これは『合法』ではなく違法をすり抜けた『脱法』。違法ドラッグより危険な物質になることも」と述べた。
 薬物での逮捕は、海外の話でもなく都会の話でもなく大分県内でも2024年12月に改正麻薬取締法が施行されて以来、3件の逮捕事案がある。また隣県でも男子中学生が大麻所持の疑いで逮捕されており、その後、覚せい剤やMDMAが体内から検出され、再逮捕されている。
 薬物の低年齢化、いつ・どうして始めたのか、薬物の恐怖実験、薬物乱用が体や心・社会に与える影響を説明。
 薬物の誘惑に負けないために、薬物を乱用しない心を作るには▽自分自身を大切に思うこと▽物事を前向きに考えること▽自分なりの夢や目標を見失わないこと▽さまざまなトラブル・心配事にくよくよしないこと▽家族・友人と何でも話し合える関係を築くこと―を挙げた。
 最後に、藤田煌生・生徒会長が謝辞を述べた。