住宅と空き家の2棟が全焼

炎を上げて燃える空き家

 22日午後0時2分、上原町の住宅街で火災が発生し、1時間30分後の午後1時32分に鎮火した。けが人はいない。
 別府警察署によると、6世帯が被災し、23日の実況見分の結果、2世帯が全焼、4世帯が部分焼だった。焼損面積は6棟合計約397平方㍍。出火原因などは捜査している。
 全焼した空き家の隣の放射線技師、奥川幸洋さん(51)が火事に気付いて通報した。空き家を除く5世帯の住人は出火当時、在宅していたが避難して無事だった。
 近隣の住民は「12時過ぎに庭に出たら、煙がすごかった。佐賀関の火事があった直後だったので、気になって(現場近くに)来たら黒煙が上がっていて、少ししたら火が大きく燃え上がった。これで風があったらと思うと…」と話した。
 23日午前8時31分、現場近くの住民から119番通報があり、上原町の現場に消防隊が出動した。現場に到着したが、火炎は見えずに煙のみだった。
 浜崎仁孝別府市消防長は「空気が乾燥する季節となり、大分市佐賀関でも大火が発生し、鎮火まで時間がかかっています。上原町の火災では、けが人はいませんが、2棟が全焼しました。まずは火災を起こさないこと、初期消火を行い、直ちに119番通報、すぐに避難することが大事、日頃から火の元には十分気をつけていただき、『住宅用火災警報器の設置維持管理』『寝たばこをしない』『ストーブの周りに燃えやすい物を置かない』『コンロから離れない』『コンセントのほこりを清掃する』などの『火を出さないための習慣』を心がけてください」と呼びかけている。