市立図書館移転メモリアルイベント

現在の図書館最後のイベントとして
音楽コンサートと対談が行われた

 別府市立図書館(西澤和江館長)は、新図書館に移転するためのメモリアルイベント「EchoNightー静かな夜に本とギターとー」を現在の図書館の最終日となる23日午後6時、図書館で開催した。
 西澤館長が「現在の図書館の館内で皆さんをお迎えして行う、最後の行事です。ゆっくりと楽しんでもらえればと思います」とあいさつ。暖炉の映像が流れる中、館内の電気を消して、溝口伸一さんがギターを演奏。溝口さんは別府市在住で九州ギター音楽協会理事を務めるクラシック・ギタリスト。「イエスタデイ」や「アルハンブラ宮殿の思い出」「愛のロマンス」などを演奏。
 また、別府大学文学部の赤松秀亮准教授と佐藤晋之准教授が本に関する対談。赤松准教授は「自分の世界を広げてくれたのも、自分の考え方が全てではないと教えてくれたのも、人との接し方を教えてくれたのも読書。プライベートでも仕事でも、読書なしでは成立しない。読書っていいな、図書館に通いたいなと思うような本に出会えればいいなと思う」と話した。
 最後は溝口さんと佐藤准教授が、ゴンチチの「Flow」を一緒に弾き、会場を魅了した。
 図書館は24日から休館に入り、新図書館への移転作業が始まる。来年3月に新しい図書館が開館するまで、本の貸し出しはストップし、返却は市役所や図書館にあるブックポストで行うことが出来る。12月の移動図書館は、返却のみ行う。