溝部学園高校食物科の卒業発表会

恩師や保護者を招いて、
3年間の学習の成果を披露した
3年生25人が丹精込めて
和・洋・中の料理を作った

 別府溝部学園高校(佐藤清信校長)は、食物科3年生25人が恩師らを招いて、卒業発表会を行った。これまで学んだ和食、洋食、中華の成果を披露した。
 調理師免許取得を目標に、3年間調理実習を重ねて腕を磨いてきた。その成果を中学校の恩師や保護者に味わってもらった。
 溝部佳子副理事長が「25人で60人分の食事を作りました。食べることは、生きること。食の大切さを感じています。皆さんに来ていただき、生徒の励みになっていると思います」。佐藤校長が「入学時を思い出すと、包丁で指を切って保健室に来る生徒もいましたが、今ではいません。それぞれの道を目指して頑張っています」とそれぞれあいさつ。
 洋食はカニクリームコロッケ、スパニッシュオムレツ、ブロッコリーのナムル、クラムチャウダー、チキンペルシヤード。和食は鶏飯、飾りいなり、ブリの柚庵焼き、だし巻き卵、ひじきの煮物、きんぴらごぼう、ほうれん草のおひたし、みたらし団子、天ぷら盛り合わせ。中華は酢豚、春雨の和え物、海老のチリソース、ゴマ団子を、デザートにシフォンケーキモンブラン風が提供された。和食と中華は折詰にし、洋食は生徒が一人ひとりお皿を運んで提供。
 保護者は運ばれたきた食事を写真に撮ったり、料理の説明を聞いたりして我が子の成長した姿に、目を潤ませていた。
 中華を担当した安部侑香さん(17)は「3年間の集大成で、成長した姿を見せられたと思う。彩を考えながら作りました。楽しんで食べてもらいたい」と話した。