別府市が児童虐待防止講演会

トラウマの影響について
話す中島代表

 別府市児童虐待防止講演会が11月27日午後6時半、市役所で行われた。約50人が参加。
 阿部万寿夫副市長が「児童虐待は、全国的に発生しています。相談件数は増加していますが、意識や感度が高まっているということだと思います。別府市では、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援をしています。多くの関係機関との連携が大切。講演会で得た知識や気づきを日々の実務に生かしてほしい」とあいさつ。
 中島幸子NPO法人レジリエンス代表が「虐待によるトラウマの影響」と題して講演した。「虐待は昔からあったが、子どもが抱えているものが複雑になっている。人は人を必要とする生き物だから、関係の中で辛い思いや苦しい思いをしたりする。でも、つながるパワーは半端なく、1人ぼっちの感覚が緩和されるだけでも違う。トラウマになるには、様々な要因がある。暴力を減らすのであれば、尊重を増やさないといけない。尊重がないから、暴力をふるう。傷つきの原因となるところに届くのは、つながり」などと話した。