第4回別府市議会定例会の一般質問③

 令和7年第4回別府市議会定例会は10日午前10時、再開し、引き続き一般質問を行った。石田強氏(日本維新の会)、穴井宏二氏(公明党)が温泉行政、図書館行政、0歳からの頭のかたち・ヘルメット治療、婚活支援などについて質問した。
 午後からは、小野佳子氏(公明党)、塩手悠太氏(有志の会)が質問する。

温泉行政について

石田強氏(日本維新の会)

石田 強氏

 石田強氏は温泉行政の市営温泉の収支と適正配置について質問。
 釘宮誠治温泉課参事が「市営温泉の在り方は、将来を見据える中で、時代に即した施設の運営管理、付加価値による施設の魅力向上や利用者のニーズなど、さまざまな観点から慎重に取り組む必要がある。市民の日常生活の一部であり、地域のコミュニティの場の存在であることをふまえながら、今後の在り方について検証することが大事」と答えた。
 石田氏が「市営温泉は別府の宝。その価値を守りつつ、持続可能な形で未来に伝えていただきたい」と述べ、「将来にわたり、健全な運営を行うためには、収支面の改善も避けては通れない。市営温泉の料金体系だが、多くの温泉地では市民料金と観光客向けの料金を区別することで、サービスの質を保ちながら増収を図っている。別府も観光客の多さをふまえれば、このような料金設定は収支改善に一定の効果があるのでは。収支改善に向け、観光客向け料金を設定することについての考えは」と質した。
 釘宮参事が「市営温泉の入浴料は、令和2年10月に改訂し、受益者負担原則による収支の改善に留意しながら、市営温泉を日常的に利用する市民へ配慮した料金設定にしている。観光客向け料金の設定は、市営温泉の存在意義などを考慮、検証しながら、他の温泉施設の状況をふまえて、設定する必要がある」と答えた。
 そのほか、図書館行政、競輪事業などについて質問した。

ヘルメット治療について

穴井宏二氏(公明党)

穴井 宏二氏

 穴井宏二氏は「0歳からの頭のかたち・ヘルメット治療」について質問。
 内田千乃こども家庭課長が「頭がい変形には、斜頭症、短頭症、長頭症があります。原因は多くは2つ。1つは頭がい骨縫合早期癒合症といった病的要因で手術が検討される。2つ目は位置的頭がい変形症。これは外圧によるもので病気ではない。乳児の場合、専門医による診断することが重要」と答えた。
 穴井氏は「日本でも治療が行われており、位置的頭がい変形症は約6カ月の治療で見た目が改善されるという効果が出ている。治療の流れは、医師の問診・触診・レントゲン・CT検査などから原因や程度を診断。治療が必要と判断され、保護者の同意がある場合、治療を進める。治療適齢期は生後2カ月から6カ月まで」と述べた。
 続いて「ヘルメット治療の具体的な内容は」と質すと、内田課長が「ヘルメット治療は、一日23時間の装着を基本に3カ月から5カ月継続して、実施する」と答えた。
 穴井氏が「現在は医療保険の適用外。子育て中の保護者の負担は大きい。静岡県三島市では、条件を満たせば一部を助成している。別府市は」と質問。内田課長が「コルセットなどの装具など、健康保険から療養費、その後は自己負担分を自治体が助成する制度はあるが、ヘルメット治療はこの枠組みに入らない。公的支援の線引きが必要」と答えた。
 そのほか、婚活支援、良好な生活環境の確保などについて質問した。