令和7年第4回別府市議会は10日午後1時、再開し、一般質問を行った。小野佳子氏(公明党)、塩手悠太氏(有志の会)が買い物弱者への支援、結婚・出産における行政サービス、新湯治・ウェルネスと観光政策、新図書館(複合施設こもれびパーク)などについて質問した。
買い物弱者への支援について
小野佳子氏(公明党)
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小野佳子氏は買い物弱者について質問。
甲斐博幸高齢者福祉課長が「全国的に人口減少、少子高齢化、核家族化が進む中、買い物弱者の数は今後さらに増加すると予想される。高齢化が進み、担い手不足が続く現状では買い物の機会を確保し買い物弱者が直面する移動手段の制約などに対し、地域の安心安定した暮らしを支える重要な課題」と答えた。
小野氏が「別府市の現状は」と質すと、入田純子ひとくらし支援課参事が「地域ごとに開催したワークショップにおいて、路線バス減少による買い物・通院難民がいることが課題として見えてきた地域がある。また高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を営めるよう、多様な生活サービスを地域主体で充実強化していくことを目的とした生活支援体制整備事業を社会福祉協議会と地域包括支援センターに委託。自治会から買い物支援について課題として挙がったことがある」と答えた。
小野氏が買い物弱者の支援の現状を質問し、入田参事が「介護保険法の訪問介護事業による買い物支援がある。そのほか、民間企業などは世代などを問わず店舗に来店しなくても買い物がしやすい移動販売車、店舗までの送迎サービス、自宅まで商品を届ける宅配ネットスーパー、買い物代行などのさまざまな事例があり、高齢者に限らず、障がい者や子育て世代の生活を支えている」と答えた。
そのほか、結婚・出産における行政サービスなどについて質問した。
新湯治・ウェルネスと観光政策
塩手悠太氏(有志の会)
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塩手悠太氏は新湯治・ウェルネスと観光政策について「扇山下に設置予定の研究・実践施設だが、この拠点施設は新湯治・ウェルネスを進めていく上で中心になる。3つの公共エリアを想定している。別府市が想定している予算金額は」と質問。
安部政信企画戦略部長が「想定している金額はないが、この事業は民間資金活用が基本原則。仮に財務負担が生じる場合は、事業から生じる収入、べっぷ未来共創基金などを準備しており、活用していく」と答えた。
塩手氏が「別府市が負担しないといけない場合、国の補助金などは考えているのか」と質すと、安部部長が「活用できる補助金として、総合戦略の重点施策でもあるので新しい地方経済・生活環境創生交付金、観光振興や健康増進を推進する各省庁の補助金を最大限に活用したいと考えている」と答えた。
塩手氏が施設で提供する温泉確保や供給の契約形態について質問。樋田英彦観光・産業部参事兼温泉課長が「必要湯量に関しては、民間事業者が所有する泉源の未利用のもの、既存泉源からの供給の有効活用を図るなど総合的に考慮して、現在契約内容を協議している」と答えた。
塩手氏が「今後は新規掘削を一切しないでよいのか」と質すと、樋田参事が「新規掘削は行わずに、未利用のものなどを使用するために協議している」と答えた。
そのほか、新図書館(複合施設こもれびパーク)などについて質問した。
