
竹澤恭子さんⓒ脇屋伸光

竹澤さんが講師を務めたⓒ脇屋伸光
アルゲリッチ芸術振興財団は「2025―26室内楽シリーズ『魂から魂へ バッハが語った音楽の真髄』」と「公開バイオリン・マスタークラス」を6、7日、しいきアルゲリッチハウスで開演した。
室内楽シリーズは6日午後2時から開催し、92人が参加。
演奏者は、同ハウスレジデント・アーティストの竹澤恭子さん。これまで、ニューヨーク・フィル、ボストン響や小澤征爾氏ほか、多くの名指揮者と共演。
今回はバイオリンで、バッハの「無伴奏ソナタ第1番ト短調BWV1001」「無伴奏パルティータ第1番ロ短調BWV1002」などを演奏。
別府市の男性は「演奏者の息づかいが聞こえてくる距離で、大変質の高い演奏を聴くことができ良かったです。バッハの無伴奏は中々コンサートで聴く機会が少ないので貴重な体験ができました」と話した。
「公開バイオリン・マスタークラス」は7日午後1時から開催し、35人が入場。
講師は、前日の「2025―26室内楽シリーズ『魂から魂へ バッハが語った音楽の真髄』」で演奏した竹澤さん。
受講生は2人で、1人目は濱田理誉さん。第74回全日本音楽コンクール小学生の部北九州大会第1位およびアルゲリッチ財団賞などを受賞。2人目は齊田真音さん。3歳からバイオリンを始める。第14回べーテン音楽コンクール全国大会3位などを受賞。
受講曲は▽バイオリン協奏曲第5番イ長調K・219より第1楽章(モーツアルト)=濱田さん、冨安美奈子さん(ピアノ)▽序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調op・28(C・サン=サーンス)=齊田さん、植村和彦さん(ピアノ)―の2曲だった。
日出町の女性は「バイオリンの公開レッスンは初めてでしたが、音を出すにあたり体の力を抜きボーイングするというのは、ピアノを弾くときの体の脱力状態で演奏することと同じだと思いました。バイオリンの弓の圧力、スピード次第で音が変化するというのも興味深く、他の楽器にも共通することだと思います」と話した。
