うちだ健康サロンに40人以上が参加

記念講演をする内田明宏院長

 医療法人博慈会内田病院(内田明宏院長)は「うちだ健康サロン」を12日午後2時、同病院会議室で開催し、40人以上が参加した。
 同サロンは2017年から行っていたが、コロナ禍で中断。昨年11月に市老連の谷脇誠さん(末広町)と「もう一度再開しよう」と企画を練り直し、再開。再開して1年が経過することを記念して「うちだ健康サロン1周年記念会」を開催することとなった。
 初めに内田院長が記念講演会として認知症について「どんな人が認知症になるか?」「認知症になりやすい性格」「認知症になりにくい性格」「日常生活因子」「どうすればいいか?」の5項目で話をした。
 認知症は▽最初は、ものわすれ▽次に場所がわからなくなる▽最終的に人がわからなくなる―と段階がある。最初は一度でわかっていたことも、徐々に物忘れが進むとどれだけ説明しても、本人には伝わなくなる。本人は悪気はないし、わざとしているわけではないのに「初めて聞いたのに、どうしてそんなに怒られなければならないのか」と思うようになり、プライドが傷つき、無気力や自信の喪失などとなる。そして困っているときに怒鳴る人という不快や恐怖が残る。それを繰り返してしまい、介護への抵抗となるという。
 認知症になりやすい人として▽食生活が乱れていて運動もしない人▽過度の喫煙や飲酒をしている人▽昼夜逆転の摂活で常に睡眠不足の人▽普段から神経質で起こりやすい人―を挙げた。
 歩数・睡眠時間とMMSE(ミニメンタルステート検査で、認知症の疑いがあるかどうかの初期評価に世界中で使われる簡易認知機能テスト)の関連、会話時間とMMSEの関連を説明。
 また認知症の要望に効果的な生活習慣、社会的参加と発症リスク、社会的接触と発症リスク、認知症の人への接し方、抗認知症薬、認知症治療の転換点、専門機関への紹介、認知症になりにくい人の特徴・性格などについて説明した。
 そのほか、大分県推奨の体操「めじろん元気アップ体操」、体組成計InBodyを使った測定会が行われた。