オルタナティブステート第7弾完成

テープカットをする目[me]の3人、
檜垣実行委員長、山出総合プロデューサー
北中に完成した「spaceⅡ」

 混浴温泉世界実行委員会(実行委員長、檜垣伸晶別府市美術館長)は「ALTERNATIVE―STATE#7現代アートチーム目[me]の作品完成お披露目会」を23日午後1時30分、北中の作品「spaceⅡ」前の谷の湯通り側で開催した。地域住民や市民約100人が集まった。
 開会し、檜垣実行委員長が「今回は目[me]の作品が、鉄輪に忽然と出現しました。これまであらゆるところに作品を設置してきましたが、全体のシリーズが明確になろうとしています。鉄輪の新しいアート観光の拠点となるもの。実行委員会が広報して、この地を売り出したいと思っていますが、それよりも鉄輪を訪れていただける皆さんが散策の途中で、こつ然と現れた作品に対して驚きと感動を覚えていただけるような場面を期待しています」。
 招聘アーティスト目[me]を代表してアーティストの荒神明香さんが「今日こうして作品をお披露目することができて、本当に感謝しかありません。作品については、説明がいらないものになったと思うのですが『世界に穴を空けたい』という気持ちから作品を作ってきました。日ごろどうやったら、この世界から出て、もう一度この世界を見ることができるかのようなこと」
 「私自身は何度来ても、この鉄輪の街が好きで、いつか住みたいくらい。この鉄輪で、もっと私たちに『この世界とはどういうものなのか』を見せてくれえるような場所があるといいなと思います。この作品が、ここを訪れた人々にとって『鉄輪』という街をもう一度見るためのささやかなきっかけになることを期待しています」、山出淳也総合プロデューサーがそれぞれあいさつした。
 続いて、目[me]の荒神さん、ディレクターの南川憲二さん、インストーラーの増井宏文さん、檜垣実行委員長、山出総合プロデューサーの5人がテープカットを行った。終了後、作品完成祝いとして餅まきが行われた。
 式典終了後、希望した参加者は作品の中を見ることができた。
 長野恭紘別府市長も駆けつけ、作品を見た。
 近隣住民は「こんなすごいものができて、想像がつかない。家に穴を空けるという発想はなかったから、ぜひ中に入りたい」と話した。
 またトークイベントが同日午後6時から、熱の湯温泉2階公民館で開催された。