文化財防火デーに伴う防災講話

防災講話を受ける参加者
消防本部予防課員や関係者が
施設内パトロールをした

 「文化財防火デー」(26日)に伴う防災講話および文化財パトロールを27日午後2時、別府市南部地区公民館と市指定有形文化財の東別府駅本屋で開催し、別府市文化財保護審議会委員の小田毅会長ら12人が出席した。
 文化財防火デーは昭和24年1月26日、法隆寺(奈良県斑鳩町)金堂の壁画が火災で焼損したため、文化庁と消防庁が昭和30年、1月26日に制定。文化、消防両庁は同年から各都道府県・市町村教育委員会、消防署、文化財所有者の協力を得て、文化財防火運動を始めた。文化財の被災を未然に防ぐ意識向上や被災時の被害軽減を図ることが目的。
 別府市消防本部予防課員1人を講師に迎え、防災講話を市南部地区公民館大会議室で実施した。
 別府市の火災件数・死者数・負傷者数は過去5年間で▽令和3年=39件、2人、6人▽4年=43件、2人、5人▽5年=40件、5人、1人▽6年=42件、1人、4人▽7年=44件、1人、4人―となっている。全国の出火件数は令和6年で3万7036件(約14分に1件)で死者は1436人、うち建物火災は2万908件(約25分に1件)で死者は1193人。
 出火原因は▽たばこ▽たき火▽こんろ▽電気―を挙げて、家電製品などの火災の特徴と火災予防対策とまとめ、防火管理業務、防火管理としてハードとソフト両面の対策を説明し、参加者はメモを取っていた。
 防災講話終了後、市指定有形文化財の東別府駅本屋に移動し、防火パトロールを実施した。東別府駅本屋は平成15年2月5日に登録された。また同本屋は明治44年11月1日に豊州本線(現在の日豊本線)浜脇停車場として開業。大分県下の木造駅舎としては、開業当時の面影を最も残している。大正初期に浜脇駅、昭和9年に東別府駅と改称された。また大正14年にプラットホームを砂面からコンクリートに変更、平成16年3月には開業当時の姿を残しながら全面改修された。
 パトロール終了後、南部地区公民館に戻り、審議会が開催された。
 小野会長は「別府市内にはかなりの文化財があります。毎年1月26日前後に現在の保存状況の確認など現地視察をして問題点がないか、火災について大丈夫かどうかなどを確認し、皆さんに意見をいただいています。文化財の中にもいろいろな分野があり、火災に対する注意は、木造建築物には重要。年によっては石造など別の種類の文化財も視察しています。木造建築物は火に弱いので、地域住民も含めて注意しないといけないと思い、視察しました」。
 三ケ尻勝審議員は「木造の場合は、火もそうですが地震にも注意が必要。文化財は、地震と火に対して非常に重要なものと考えています」とそれぞれ話した。