大分3区は岩屋毅氏が当選

多くの支援者とともに万歳をする11回目の当選を決めた岩屋氏(中央)

 第51回衆議院議員総選挙が8日、投開票され、全国的には自民党が単独政党で戦後初めてとなる3分の2を超える300以上の議席を獲得し、圧勝。大分県内でも1~3区のすべてで自民党候補者が当選を果たした。
 中道改革連合は、安住淳共同幹事長をはじめ、馬淵澄夫共同選対委員長、閣僚経験もある岡田克也氏、立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏、小沢一郎氏といったベテラン勢が落選。一方、自民党は前回、政治と金の問題で落選をした人が次々と国政復帰を果たした。
 大分県内では、1区で衛藤博昭氏が前回のリベンジを果たし、前職の吉良州司氏は落選。2区は、前回は無所属だった広瀬建氏が今回は自民党候補として出馬し、当選した。
 大分3区は、前職の岩屋毅氏(68)が、5人が乱立する選挙戦を制した。これまで連立与党として選挙協力をしてきた公明党が、連立を離脱して立憲民主党と新党「中道改革連合」を結成したことにより、公明党の支援が得られなかったことや、保守系候補の乱立、SNSでの誹謗中傷に悩まされてきたが、11期目の当選を果たした。
 一方で、2回目の国政挑戦となった小林華弥子氏(58)は、「強い国」より「優しい国」として、生活者目線での政策を訴えてきた。前回落選後も定期的な辻立ちや街頭演説を積み重ね、今回は公明党の支援も受けて票を伸ばしてものの、あと一歩及ばなかった。また、九州ブロックの比例で、前回参議院議員選挙で敗れた白坂亜紀氏(59)が衆議院で初当選となった。
 別府市出身で衆議院議員を10期務めた前外務大臣の岩屋氏=自民党、前=は、の大分3区小選挙区で勝利し、11回目の当選を決めた。
 支持者、選対役員、スタッフら約100人が集まったホテル別府パストラルでは各局の選挙特番の中継が始まった。前回は午後8時に当確情報が流れたが、今回は様相が異なり、番組が始まって2時間23分後の午後10時23分に民放1局が当確情報を流すと、会場は大いに盛り上がった。その後、約20分後に別の民放が当確情報を流すと、割れんばかりの拍手と歓声が起こった。
 4分後の午後10時46分に岩屋氏と知子夫人が登場し、支援者らと喜びを分かち合いながら、壇上に向かった。
 嶋幸一選対本部長(大分県議会議長)が「2時間半前に『岩屋候補の当確は何時になるか分からない』と言いましたが、思ったより早く当確が出ました。今回の選挙は、これまでにない厳しい戦いだった。まさに死闘でした。この死闘を勝ち抜くことができたのは、3区内の自民党の支部の皆さん、友好団体の皆さん、岩屋後援会の方々をはじめ、多くの皆さんが最後まで諦めない執念の渾身の力の支援によるところであります。心から厚くお礼を申し上げます」とお礼のあいさつ。
 うぐいす嬢から花束を受け取った岩屋氏が「今回の勝利は、私の勝利ではない。今日まで厳しい戦いを支えていただいた、そして最後まで諦めずに声をかけ続けていただいた支援者の皆さん、自民党の同士の皆さん、友好団体の皆さん、寒い中でも外に出てきて手を握り締めていただいた一人ひとりの支援者の皆さんの総意だと思います」
 「私も多くの選挙を皆さんのお世話になってきましたが、一番厳しく難しい、今まで経験したことがない戦いでした。出陣式のときに、『有権者の皆さんを信じて、私の信じる心、正々堂々と訴えて、この選挙戦を戦い抜く』と言いました。ネットの中での謂れのない誹謗中傷を受けながらも、私を信頼していただいた一人ひとりのお力のおかげ。心から感謝申し上げます」とお礼を述べた。
 当選を祝して、岩屋氏、知子夫人、嶋総合選対本部長らが壇上に上がり、西田陽一・岩屋たけし連合後援会長が「これからますます岩屋毅、皆さまとともに頑張ってまいりたいと思いますので、皆さんとともにこの選挙の当選を祝い、今後ますます皆さんとともに発展することを祈念して高々と万歳三唱をしたいと思います」とあいさつし、「万歳」を三唱した。
 古庄玄知参議院議員、大分3区首長を代表して長野恭紘別府市長がそれぞれあいさつした。
 閉会後、岩屋氏は連立の構図が大きく変わった選挙の影響について「長らく選挙協力をしてきた公明党が連立から離れたということは、大きなインパクトでした。それでも公明党との信頼関係はこれからも大切にしたい」。
 ネット世論の難しさについて「ネットは我々の生活を便利にしてくれている一方、最近は負の側面が大きく出てきているように感じている。事実に基づかない虚偽の情報や乱暴な言葉の投げつけは暴力だと思う。それが選挙や政治を左右してはいけないとつくづく思う」
 「勝って驕らずという姿勢が大事。できるだけ多くの国民のご理解を得る努力をし、そのための丁寧な熟議がこれからも必要」。
 今後重点的に取り組むことは「大事なことは外交政策、経済政策であり、それと裏表の財政政策、社会保障制度。本当に大事な問題ばかりなので、政権基盤がしっかりと固まったので、スピードよりも判断が正しいかどうか。どっしり腰を据えて、間違いのない判断をしていく」。
 大分に対して重点的に取り組むことは「大分の課題は多くあるが、大分の可能性を100%開花させるためには、交通網がまだまだ十分ではない。東九州新幹線をはじめ、基幹となる交通インフラの整備について主導的な役割を果たしていく」と決意を述べた。