オルタナティブステート第8弾記者説明会

記者発表をする(左から)内海昭子さん、
山出プロデューサー、檜垣実行委員長
「ALTERNATIVE―STATE#4」
Before we come,
After we come作品イメージ

 混浴温泉世界実行委員会(檜垣伸晶実行委員長)は「Alternative―State(オルタナティブ・ステート)第8弾」の記者説明会を10日午後2時、別府市創造交流発信拠点「TRANSIT」展示室で開催した。
 オルタナティブ・ステートは「世界を異なる形で再生させる旅の入口」をコンセプトに、半年ごとに1組のアーティストを別府市に招聘し、4年間で8つの作品を制作するアートプロジェクト。今回が、プロジェクトの締めくくりを飾る8作品目。
 檜垣実行委員長が「今回作品を展示する柳・隠山地区は、小さな棚田越しに山間の中に市街地が見え、美しい別府湾が望める非常に象徴的な場所。作品は非常に神秘的な場所に設置します。今後設置された後、地域に愛され、観光客の皆さんや市民が自慢となるような作品となることを祈っています」とあいさつ。
 山出淳也プロデューサーが招聘アーティストの内海昭子さんの紹介と、内容を説明した。
 内海さんは、福岡市在住の46歳。武蔵野美術大学造形表現学部映像学科卒業、東京藝術大学美術研究科博士後期過程修了。「時間の連続性を表出する風景の再構築」をテーマに、インスターレションや、映像、写真などを用いた多様な表現を行なっている。2014~17年にドイツ滞在のほか、アジア各地でアーティストインレジデンスに参加するなど、国内外で高い評価を得ている。
 今回の作品の舞台は、別府の中心市街地から離れた豊かな自然が残る柳・隠山地区。作品名は「Before we come,After we come」で直径約3・5㍍、高さ約3㍍の円形の水盤。「宙に浮かぶ大きな水たまり」を表現する作品の水面には、時おり、不意に波紋が広がる。その揺らぎは、別府に沸いた泉が蒸気となり、やがて雨として大地に還るような人間のスケールを超越した圧倒的な時の流れを感じさせる。
 今回、全8作品がそろうため、2月26日から詩人として活躍する御徒町凧(おかちまち かいと)による音声作品も全編公開する。会話や詩と音楽によって構成される同作品は、俳優の瀬戸朝香さんや黒田大輔さん、ダンサーの菅原小春さんら豪華キャストが声の出演で参加。別府市内各所に点在する8つのアート作品とパラレルに展開される浮遊感を帯びた短編集のような音声が別府の風景に溶け込み、別府とのこれまでにない新たな関わり方を提示する。
 作品名は「連環する音と言葉の八つの断片」。ウェブサイトはwww.alternative-state.com。インスタグラムは@as_beppu。
 関連イベントとして、展覧会を3月6日から30日午前11時から午後5時、TRANSIT展示室開催。休館日は火・水曜日。アーティスト・トークは6日午後6時から同9時30分、千代町の「HAJIMARI Beppu」で開催。料金は無料だが、1ドリンクのオーダーが必要。定員はなしで予約不要。