別府市議会定例会の一般質問②

 別府市議会は令和2年第1回定例会の一般質問を13日午後1時から再開して、午前中の途中となっていた平野文活氏(日本共産党議員団)と泉武弘氏(行財政改革クラブ)が新図書館構想などについて質問を行った。
 一般質問はこれで終了した。次の本会議は23日午前10時から開かれ、予算決算特別委員会の委員長報告や表決などが行われる。

ともに生きる条例の推進は

泉武弘氏(行財政改革クラブ)

泉 武弘氏

 泉氏は、「別府市障害のある人もない人も安心して安全に暮らせる条例(通称・ともに生きる条例)」について、条例の理念がどのように予算に反映されているのかが分からないことに不満を示して「年次計画でどうバリアフリーを進めるのかを考えなければ、条例に基づいたまちづくりは出来ないのではないか」と指摘。
 長野恭紘別府市長は「心のバリアを除くことと物理的なバリアを除くことがあると思う、これまでもインクルーシブ防災などにも取り組んできた。しっかりと取り組んできたという自負があるが、結果として我々の意思として分かるようにしていきたい」と答えた。
 泉氏は「この条例の素晴らしいところは、障がいのある人が社会参加できないのは、そういう仕組みを作った側の問題だとしているところ。民間に合理的配慮を求めても、お金がかかると進まない。促進するための基金を考えてはどうか」と重ねて質問。
 長野市長は「何をもって基金に充てるかということもあると思う。お金は無限ではないが、現状をしっかりと把握して、条例への意思を示したい」と述べた。
 また、親亡き後の問題についても触れて「親亡き後施設について、市有地の提供などをすればもっと前に進むのではないか」と指摘。長野市長は「当事者や保護者にとっては、本当に切実な問題だと思う。個人的な思いはあるが、明確には今は答えられない。市としてしっかり役割を果たしたい」とした。

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