九州横断道路沿いの市有地である通称「別府もみじ谷」で22日午前8時20分、植樹が行われた。平成2年から実施しており、今年で30年を迎える。
平成2年11月に、市民運動として、村津忠久さんを中心に「紅葉トラスト運動」を始めたのがきっかけ。別府中央ロータリークラブや陸上自衛隊別府駐屯地曹友会も協力して、毎年、整備を続けてきた。6万本のもみじを植えることを目標に、2006年に村津さんを代表に、「NPO法人もみじ谷トラスト機構」を立ち上げた。
別府もみじ谷は、もみじが生育しやすい環境であることや朝見川の源流地域でもあり、温泉の水源でもある。もみじを植樹することで谷の環境保全を図ることも目的の1つ。
別府ロープウェイの駐車場で開始式が行われ、約40人が参加した。はじめに、苗の植え方の説明を受けた。苗は3年目の苗木。村津代表が「よろしくお願いします」と声かけ。全員で準備運動をした。白石修三市経済産業部長が「平成2年から今まで、1万本以上が植樹されており、ありがたく思います。地域の宝となるように、引き続きお願いします」とあいさつ。亀石修・前曹友会長、今回が曹友会長として初仕事となる八坂綾・会長、西馬良和別府中央ロータリークラブ会長がそれぞれあいさつ。
今回は、約200本を植えた。自衛隊員が苗木の袋を手に谷の斜面で植樹。深めに土を掘って土を柔らかくすることで根をはりやすくすることや埋める場合に葉っぱなどを一緒に入れないことなどに注意して植えていった。また、枯れたり鹿に食べられたりした部分にも新たに植えたりして整備を行った。
一番最初に植えた木は30年を経て立派に育ち、谷を美しい紅葉で染めて訪れた人たちを楽しませている。