初期消火功労者5人に感謝状贈呈

感謝状を受けた(前列左から)
寺﨑賢治さん、娘の冴里さん、後藤清香さん、齋藤宏さん

 別府市消防本部は27日、初期消火功労者5人に対して感謝状を贈った。
 出席した受賞者は、「三五ホルモン」経営の寺﨑賢治さん(57)、娘の冴里さん(35,アルバイト)=いずれも大畑町=、「谷井材木店」経営の後藤清香さん(57)=上人南=、「和菓子処茶郎」従業員の齋藤宏さん(45)=上野口町=。会社員の西宮満さん(63)=南的ケ浜町=は所用で欠席した。
 感謝状を贈呈した浜崎仁孝消防長は「皆さまの迅速な行動により、大切な命や財産を失うことなく火災を防いでいただきました。もしも皆さまの迅速な活動がなかったら、火災が拡大して甚大な被害を出し、人命被害を出した可能性があります。その場で判断し、迅速な活動に移り対応していただき、地域の安全安心を守る上でこの上ない力になりました」と謝辞を述べた。
 寺﨑賢治さんは冴里さんとの買い物帰りの7月1日午後、大畑町の一般住宅の勝手口すりガラス越しに炎を、更に換気扇から真っ黒な煙が出ていることに気づく。玄関で住人から火災の旨を聞く。賢治さんはすぐに冴里さんに119番通報を依頼し、自ら煙が充満する室内に進入し、炎が上がっている鍋を外に出して消火した。
 後藤さんは、8月13日午前に石垣西10丁目の和菓子処茶郎で買い物をしていた。後藤さんと茶郎従業員の齋藤さんが、店舗北側アパートの植栽が燃えているのを発見し、初期消火および119番通報した。後藤さんはアパート住民に火災を知らせ、齋藤さんらとともにバケツリレーにより消火した。
 西宮さんは7月14日早朝、南的ケ浜町で自宅に隣接する住宅の窓から炎が上がっていたため、現場に行き、玄関で住民から火災であることを聞いた。建物内は煙が充満しており、台所のガステーブルの奥に西宮さんの身長程度の高さの炎が見えたため、自宅から水を入れたバケツを持ち込み、その水をかけて消火した。なお通報者は通行人で、消防隊到着時にはすでに現場から立ち去っていた。
 寺﨑賢治さんは「煙が充満する部屋に進入したのですが、そのときは無我夢中でした。気づいたら体が動いていました。30数年前に別府の小倉で火災があり、初期消火して子ども2人を救い出したとして感謝状をいただいています。皆さんがそのような場面に遭ったら、無我夢中ですると思います。私だけが特別ではない。何かあれば皆さんの役に立てれば」。
 後藤さんは「茶郎の中に煙が入ってきたので『おかしい』と感じ、周囲を見回ったらアパートの植栽が燃えていました。アパートの住民に『全部の住人に火事と知らせて』とお願いして、アパートの住民と一緒に消火活動をしました。仕事上、屋根に登ったりするので『怖い』という気持ちはなかったです。体が自然と動くと思います」。
 齋藤さんは「消火しているときは、頭が真っ白で『消さなければ』という思いで、無我夢中でした。前職でショッピングモールの飲食店店長をしていた時、半年もしくは1年に一回、消火訓練などをしていたので、その経験が活きたと思います」とそれぞれ答えた。