大分県生活環境部食品・生活衛生課は宿泊施設向けアレルギー対応メニューブック「FOOD Allergy サポートブック」の完成を24日午後3時、別府大学で発表した。新年度から県内の宿泊施設などに配付する予定。
「アレルギーのある人もない人も同じメニューを美味しく食べられる料理」をモットーに、別府大学、旅館ホテル組合連合会と産学官連携で3泊4日の連泊用のアレルギー対応メニューを開発した。また、完成したメニューのほか、アレルギー症状が発生した際の緊急対応方法を盛り込んだサポートブックを作成した。
サポートブックには、米粉を使ったメンチカツなどのすべての料理に小麦や卵などの特定原材料7品を使わずに工夫した料理が掲載されている。
取組は、平成30年7月にアレルギー対応メニュープロジェクトとして始動。同年11月、1泊2日用メニューを考案し、アレルギー当事者などの意見聴取。令和1年6月、昨年11月に考案したメニューをプロの料理人(ホテル別府パストラル料理長)により、ブラッシュアップ、アレルギー当事者、宿泊事業者へお披露目した。同年9月、2泊3日分のメニューを追加し、3泊4日用メニューが完成。そのメニューをホテル別府パストラル料理長の協力でお披露目。2年3月、メニューを盛り込んだサポートブックの完成。
メニュー考案に主体的に携わった24日に別府大学を卒業した石川裕樹さん(22)は「自分が考えたメニューが形になると嬉しいし、達成感がある。アレルギーのある人が、ない人と同じようなメニューを食べれるようなものを考えました。今後は病院に就職するので、アレルギーのありなしに関わらず、食事が美味しいと言ってもらえるように頑張ります」と語った。