米国から帰国別府で初感染者

 大分県は27日、新型コロナウイルス感染症の感染者2人を新たに確認した。うち1人は別府市在住で、市内から初の感染者が確認された。県内の感染者は計27人となった。
 県によると、26例目は、別府市在住の10代女性(無職)で、米国からの帰国者。昨年から米国に滞在しており、17日に頭痛や倦怠感があり、20日には味覚障害などがあった。25日に帰国したものの、症状が続いたため27日に保健所に相談をしてPCR検査を受けたところ、陽性だった。
 27例目は、大分市在住の40代自営業の男性。14日にフィリピンから帰国。16日に倦怠感があり、咳、鼻水、下痢の症状が出て医療機関を受診。その後も頭痛や味覚障害があり、症状が継続したため、保健所へ相談。CTで肺炎像があったためPCR検査を行ったところ、陽性だった。濃厚接触者などは現在調査中。
 別府市内から初の感染者が確認されたことを受けて、長野恭紘別府市長はホームページで「別府市では、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、対策本部を設置し、対策に取り組んでまいりましたが、3月27日、別府市内在住の10代女性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。帰国後の行動等詳細については、現在情報収集中です。引き続き、国、県、関係機関と連携、情報共有を図り、正確な情報を速やかに提供するとともに、地域特性なども踏まえながら、全力で感染拡大を防ぐための対策強化に取り組んでまいります」として、「市民の皆様には、1人ひとりの行動が社会全体に大きな影響を与えかねないことを自覚していただき、こまめな手洗いや咳エチケット等の基本的な感染予防対策を徹底していただくとともに、感染拡大のリスクを高める、換気の悪い密閉空間で、人が密集し、近距離での会話や発声が行われる3つの条件が同時に重なる場を徹底して避ける行動に努めていただきますようご理解とご協力をお願いいたします」と呼びかけた。

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