鉄輪すじ湯倶楽部(後藤一行組合長)は、令和2年度のMy温泉組合員の更新と新規会員を募集。このほど、イベントを実施し、多くのすじ湯ファンが参加した。
鉄輪すじ湯温泉は、「すじに効く」として、古くから湯治客に親しまれてきた。石けんなどを持ちこむことが出来ない、純粋に温泉を楽しむ施設で、鉄輪の湯治文化の1つ。組合員や入浴者の減少により、平成26年に一時閉鎖をしたが、全国の多くのすじ湯ファンから再開を熱望する声が多く、組合制度として平成28年から復活した。
会員になると“元気の印籠”竹札をもらうことが出来る。個人会員は年間2千円で入り放題(本人のみ使用可)、サポーター会員は年間1万円で、名前入りの竹札2枚を進呈。竹札を提示すると、家族や社員も利用できる上、外壁に名前を掲示する。また、旅館ホテルを対象とした会員制度年間6千円もある。午前6時半から午後8時まで入浴可で、会員以外は1回100円。昨年度の会員は、個人が114人、サポーターが20人、旅館会員が11件だった。
竹札には干支が描かれており、今年はねずみの「す~」と「じ~」の2匹。この日も県内外からすじ湯ファンが訪れ「1番札」を求めて、後藤組合長とじゃんけんで勝負。最後は勝ち残った2人で勝負をし、奈良県の教員の吉川宗和さん(57)が見事獲得した。吉川さんは別府八湯温泉道名人会の奈良県支部長で先日に88カ所18周目を終了したという大の温泉好き。「まさかの1番!別府が大好きで、こういった厳しい時だからこそ、別府に貢献出来たらと思ってきました。頑張れ別府!ということで、今後も温泉を楽しみたい」と話した。