別府市教育委員会は、子どもたちとトップアスリートとの交流事業「別府子どもエールスポーツ」を3日午前10時45分、市立別府中央小学校(姫野悟校長、237人)で1回目を行った。6年生46人が参加。オンライン会議システムZoomを活用した。
今回は、ラグビートップリーグのパナソニックワイルドナイツ所属で7人制ラグビー日本代表で今年3月に別府市内で行われた代表候補別府合宿にも参加した、藤田慶和選手が講師として登場した。
はじめに藤田選手の指導でバランスや体幹を鍛えるトレーニングを行った。ヨガの「ヤシの実のポーズ」をして、藤田さんから「足の指をしっかりと使ってほしい。足の指をしっかり使えるかどうかがスポーツをする上で差がつく」とアドバイス。体幹を鍛えることでケガをしない体づくりを呼びかけた。
続いて「努力の大切さと、ひとへの感謝」と題して講話。藤田選手は、ラグビーワールドカップイングランド大会での体験について「4試合中3試合しか出られなかった。頑張っていたつもりだが、ライバルの山田選手は厳しいチーム練習プラスもっと自主トレをしていた。W杯がはじまってみると、山田選手の方が上にいっていた。みんなが一緒にやっている時に頑張るのは、当たり前。自分がもっと上に行きたいと思う時は、人が見ていない時にどれだけ努力するかによる」と話した。その経験から、自粛期間中も自主トレに力を入れてきたことを紹介。
「人のためにプレーしないとダメになるとお寺のお坊さんからアドバイスをもらった。見返してみると、いろんな人に支えられてきた。人のために何か出来る人、頑張れる人になってほしい」と話した。
また、児童からラグビーの魅力について質問され「ボールを使うスポーツの中で一番人数が多く、助け合いは必要。仲間を大切にするところに魅力を感じた」と答えた。
児童を代表して、植木璃乃さん(11)が「小学3年生からラグビーを始めてすごいなと思ったし、1日5回の練習は私には無理だと思った。コロナで大変だとは思いますが、ワンチームになって頑張ってほしい」。衞藤大樹さん(11)が「試合前は緊張しても、本番では緊張しないのはすごいなと思いました。色々な質問に答えてくれてありがとうございました」とそれぞれ感想を述べた。
市教委では、今度もトップアスリートによる交流事業を予定している。