令和2年度第73回別府市中学校総合体育大会が一部競技を除いて23、24日に市内各会場で開催された。
新型コロナウイルス感染症の影響で、大分県中学校総合体育開会が中止となったことを受けて、別府市教育委員会と市中学校体育連盟(会長・神淳祐鶴見台中学校長)が協議をして、市中体連に参加する主に中学3年生の成果の発表の場として、大会を開催することを決めた。
ただし、保護者の観戦は3年生の保護者のみとして、事前に届け出てもらい、当日は検温をしてもらった。3密を避けるために、選手とは分けて観戦エリアを指定。エリアが狭い場所では、観戦者を入れ替えるなどの措置を取った。
試合は、テニスと新体操は19日に先行実施。陸上競技、水泳、バレー、バスケットボール、サッカー、軟式野球、剣道、柔道、ソフトテニス、卓球、バドミントン、空手が行われた。
柔道は市民体育館で行われ、男子3人、女子2人が出場。男子は総当たり戦で、森岡陽斗選手(14)=山の手中=が2勝して優勝。女子は昨年と同じ朝日中同士の組み合わせで、髙野日那選手(14)=朝日中=が昨年の雪辱を果たし、優勝を飾った。植野慎一郎東山中学校長が「3年生にとって、中体連はこれで最後になりますが、これを契機に稽古に励み、一層精進してほしい」とあいさつ。団体優勝の朝日中学校、個人選手にそれぞれ表彰状を手渡した。森岡選手は「日頃の練習の成果が出て良かった。新型コロナの影響で3カ月ぐらい練習ができずに体がにぶっていたけど、これまでみんなと練習をやってきた結果」。髙野選手は「昨年は初めての大会で緊張して負けてしまったけど、今回は力を出せてうれしかった。トレーニングをして体をパワーアップさせてきた。九州や全国大会で優勝できる選手になりたい」と話した。
バレーは市立鶴見台中学校体育館で行われた。女子の決勝は山の手中学校と鶴見台中学校で行われ、山の手が第1セットを先取したものの、鶴見台が後半力を発揮し、逆転で優勝した。男子は、北部中学校と朝日中学校の対戦で、朝日が2セット連取してストレートで勝利した。神会長が表彰状、優勝チームには優勝旗、準優勝チームにトロフィーを手渡して「残念ながら、上位大会はなくなったが、1つの集大成が出来たと思う。次の目標に向けて頑張ってほしい」とあいさつした。男子優勝の朝日中の小野太聖主将(15)は「2年生と一緒に大会ができて、優勝できてとてもうれしかった。厳しい局面で、声をかけることを心がけた。最後をいい形で終われた」と話した。
参加した選手たちは日頃の練習の成果を発揮して、試合が出来る喜びを感じながら、熱戦を繰り広げた。