九丁目の八ちょう目が今年も寄付

お客からの「愛の一雫募金」と店の売上の一部を合わせて今年も寄付をした

 流川通り9丁目に店舗をかまえるおでん屋「八ちょうめ酒場」通称「九丁目の八ちょう目」(山中正之さん経営)が21日午後1時、市社会福祉協議会に「愛の一雫募金」と店の売上の一部を合わせた浄財3万円を寄付した。昭和53年から続けており、累計は471万3164円となった。
 山中さんのお父さんが屋台から始めたお店も、今年で創業70年となった。この間も寄付を続け、念願だった屋台を再現したスペースも設けた。「愛の一雫募金」は、お客がお釣を入れるビン。ずっと店頭に置かれている。今年は新型コロナウイルスの影響で2カ月ほど休業するなど、厳しい経営を強いられた。
 山中さんは「戦後厳しい時代はあったと思うが、創業以来、今年が一番苦しい年だったと思う。そんな中でも、寄付が出来たこと、店を続けられていることは、一番の親孝行だと思う。これからも、頑張りたい」と話した。
 寄付を受け取った釜堀秀樹市社協常務理事は「コロナ禍で厳しい中、寄付をいただき、感謝します。歳末たすけあい募金の中で大切に使わせていただきます」とお礼を述べた。

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