別府市教育委員会は、子どもの読書活動推進計画の第3次計画策定委員会を19日午後3時半、市中央公民館で開催した。委員は、学識経験者や学校教育、家庭教育、地域活動、社会活動、図書館関係者ら16人で構成されている。
はじめに委員の委嘱を行った。寺岡悌二教育長が委嘱状を手渡して「それぞれの分野で精通した人ばかりで、心強く思っている。平成13年12月の子どもの読書活動の推進に関する法律を踏まえ、総合的かつ計画的な施策を講じて推進するようになっており、別府市では第3次計画を来年3月までに策定します。あらゆる機会、場所で自主的に読書活動が出来る環境づくりのため、委員の皆さんが培った見識でご意見をいただきたい。長年の懸案だった新図書館等整備計画が出来ました。図書活動がさらに充実されると期待しています」とあいさつ。
平成16年度に大分県が推進計画を策定し、別府市は平成19年度に第1次を策定。平成28年に第2次計画を策定している。第3次計画は令和4年度からおおむね5年間。第4次別府市総合計画や別府市教育大綱との整合性を図りながら、子どもの読書活動を総合的かつ計画的に推進する上での施策や方向性、基本方針を示して計画の実現に導く。
委員長に古川元視別府大学教授、副委員長に平石栄二別府市図書館協議会長が選任された。古川委員長は「読書に関しては、ほとんどの人が重要、推進しなければと思っていると思う。しかし、学校読書調査では、子どもの読書離れがみられる。コロナ禍でICTが一気に進み、授業も学校図書館のあり方も変わると思う。読書をすることで、人生が豊かになったと感じてもらうことを強く願っている。実現性のある計画を皆さんと作っていきたい」と述べた。
議事では、策定の体制について、別府市の教育政策課、学校教育課、福祉政策課、子育て支援課、健康づくり推進課、文化国際課で構成する作業部会を作り、計画策定に向けて準備を進めることを了承した。市民アンケートやパブリックコメントもとりながら、より多くの意見や時代を反映した計画を策定する。