別府市就学前の子どもに関する教育等協議会(山岸治男会長)の第3回会合が16日午後3時、市社会福祉会館で行われた。
今回は、質の高い保育支援について、各幼児教育施設の特色を生かした役割分担の視点から、特別支援教育、幼保小連携、保育者の質向上・人員確保、子育て支援について協議した。
特別支援教育については、私立、公立問わず、特別支援が必要な子どもが増えている。委員からは「検証を重ねてきめ細やかな配慮が出来るように、人員確保や研修の機会を確保してほしい」「支援が必要な子にとって、新しい環境に馴染むのは難しいと聞く。小学校に上がるための幼稚園では、行事も一緒にして小学生とも交流があり、入学はスムーズにいきやすいかなと思う。複数年保育になればなお良いのでは」「単独の施設だけではなく、市全体の療育保育について考えるべき。要支援の子をどう保育するのかの中で議論しないと難しいと思う」などの意見が出た。
人員の確保はどの園でも課題といえ、資質向上として各種研修会もあるが、人が少ないため、参加したくても出来ない現状があるという。「リモートで自園で研修を受けられると、参加しやすかった」とコロナ禍でのリモート研修には一定の評価があった。一方で、「自園のみの研修で続けていると、お互いの理解は出来るが、違う視点での気づき、刺激がないという部分もある。リモートと対面がうまくかみあっていけば、有効的な活用が出来るのでは」とハイブリッドの研修への提案があった。
また、幼保小連携では、小学校と私立・公立の保育園、幼稚園、子ども園の連携について現状を共有。子ども園についての理解も深めた。