別府市議会は令和3年第1回会定例会を19日午前10時から開き、一般質問を行った。
最終日となる4日目は、午前中は市原隆生氏(公明党)と平野文活氏(日本共産党議員団)が学校教育や経済対策などを質問。
午後からは、加藤信康氏(市民クラブ)と荒金卓雄氏(公明党)が質問をした。
安心して暮らせる整備を
市原隆生氏(公明党)
市原氏は、障がい者が安心して住めるまちづくりについて「太陽の家を中心に、歩道がキレイになっているが、ブロックの間のわずかなくぼみによって、車椅子を押しているとかすかな振動がずっと続くのを感じる。県道でもタイルがはがれて、わずかな段差だが、危険で県に要望をしたことがある。見た目はキレイでも、障がいのある人にとっては怖い、辛い思いをすることもある。亀川住宅が新しくなり、周辺も生まれ変わると思うが、歩道については、アスファルトにするなど考えてほしい」と質した。
山田栄治道路河川課長は「配慮をしたものにしたい」と答えた。
さらに「停止線などが見えにくく、警察にお願いをしたことがある。ドライバーも見えにくくて困ると思う。停止線だけではなく、道路標識が見えにくい場所がある。早く改善できるようにしてほしい」と要望。
山田課長は「規制については警察の管理だが、継続的に強く要望していきたい」と述べた。
また、児童・生徒1人1台タブレットを配布して授業を行うGIGAスクール構想について、「学習には有益だが、依存症につながることが心配」と質問。寺岡悌二教育長は「今回のようなコロナ禍で誰一人取り残さないためには、必要。陰と陽があると思うので、連携を取って子どもの学びを保障していきたい」と答えた。
他にも、コロナ対策、空き家利用、所有者不明土地などについても質問した。
コロナ収束のカギは
平野文活氏(日本共産党議員団)
平野氏は、新型コロナウイルス対策について「収束のカギは何か」と質問。
樋田英彦健康づくり推進課長が「ワクチン接種により、集団免疫を高めること。治療薬の開発がカギだと思う。また、市民に引き続き『新しい生活様式』の実践をしてもらうこともカギになると思う」と答えた。
平野氏は「緊急事態宣言が解除されると、人の移動が活発になり、リバウンドの可能性はあるのではないか。新年度予算を見ても、リバウンドや第4波への危機感が感じられない」と指摘。
「新型コロナの影響で、海外からの観光客は昨年1月から今も入国禁止となっている。にもかかわらず、ビービズリンクに観光客誘客事業などに約1億5千万円を委託している。まだ見通しもたたない中で、1億円以上も使って誘客をするのは、矛盾しているのではないか。市内事業者への支援や大規模な検査に回すべきではないか」とした。
また、国民健康保険税の引き下げについて「依然として均等割は高止まりしている。所得割だけではなく、均等割や平等割も引き下げるべきではないか」と質問。
牛島照美保険年金課長が「数年後に引き上げることにならないように、慎重に試算をした。均等割なども一緒に下げると、保険基盤安定繰入金にも影響をして、税収の減少と共に国保財政に多大な影響が出る」と答えた。
その他、道路行政についても質問した。