一般社団法人別府市観光協会理事の梅野雅子さんが「懸念する混乱続ける別府市観光協会の新会長案について」として記者会見を18日午後4時30分、東はとタクシー2階大会議室で行った。
初めに梅野さんが「私の力不足で、このような混乱を招いてしまい、別府市民の皆さん、協会の皆さん、理事の皆さん、マスコミの方々にもご迷惑をおかけして申し訳ございません」と謝罪した。
「3月1日の地位保全と8月6日の理事会の無効を申し立てており、2月9日のときも申し上げたように、6月30日の総会と理事会が正式のものであったと確信しておりますので、その登記が無事に済み、協会の運営の道筋が出来れば会長と言うものにいつまでもこだわるつもりはありませんので、辞任したいという話をしました。3月9日の福島さんの会にも行き、別の理事の口を借りて、和解の話も提案しました。しかし、その話はそのままになっています」と話した。
福島氏は、長野恭紘別府市長に会長就任を提案している。観光協会は平成31年4月1日から令和2年3月31日まで経常収益が約7千万円のうち約5千万円が補助金で運営されている団体。もしも別府市長と観光協会会長が同一人物の兼任となった場合、中立公正な立場からのコントロールが出来なくなる危険があり、財政規律の観点から、両方の長が兼任となるのは望ましくない。
地方自治法142条(地方自治体の首長が、関係企業などへ関与することの禁止)に違反すると、地方自治法143条により長野市長が失職する危険があるという。
「なぜこのような流れになったのか。これは長野市長が観光協会長になりたかったのではないかと考えられ、そのため、水面下で進めていたのではと疑っています。今の時点で、はっきり言えるのは、8月6日の福島さんの理事会前に和解の話があった」
「3日午前9時に市長室に来てくれと言われた。その条件は、会長は私のままで、別府駅案内所のすべてを別府市に渡すというもの。それをすべて渡すのはどうかと思ったが、市長が提案してくれたものなので飲むしかないと思い、同日行きました。しかし、福島さんは現れませんでした」と述べた。
「9月以降は長野市長が会長になるという話になっており、突然、福島さんが市長を会長にというように見えますが、これは最初からその流れになっていたのではと私としては疑わざるをえない」と自身の考えを示した。
同席した理事の梅野保さんは「9月5日に別府市議らを通して、話し合いの場を設けるということで、市長の方も条件をこちらの方にいただいた。長野市長が観光協会長を受ける、駅前の観光案内所とタクシー案内所を別府市に引き渡す、副会長に雅子さんを含めた女性3人を就任させる、安波専務の退任は市長に一任するという条件でどうですかというもの。和解の方向に行くつもりなら、3者で話すべきではないか」と述べた。