別府市議会は令和3年第1回定例会を19日午後1時、一般質問を再開した。
最終日の午後は、加藤信康氏(市民クラブ)と荒金卓雄氏(公明党)が新型コロナ対策や新図書館等整備などについて質問を行った。
一般質問は終了し、22日は休会で23日午前10時から本会議を再開して、予算決算特別委員会の委員長報告などを行う予定。
産婦人科の現状は
加藤信康氏(市民クラブ)
加藤氏は、市内産婦人科の現状と課題について質問。
樋田英彦健康づくり推進課長が「令和元年度の出生数は697人、出生率は6・1%、合計特殊出生率は1・30%で年々減少しており、国や県よりも低い。別府市内の産婦人科は5医療機関で、分娩が出来るのは2医療機関。東部地域では9医療機関で分娩ができるのは4医療機関」と説明。
加藤氏は「行政が新たに作るということは難しいが、どう担っていくかの仕組み作りは大切ではないか。将来を考えた時、大きな課題。総合計画の中には、産む場所の確保施策については見えてこない。県だけに任せるのではなく、市でも独自でも考える時期ではないか。すぐに出来ることではないと思うが、現状を把握して、先に手を打ってほしい」とした。
樋田課長は「妊婦にとって課題だと思う。2年で2施設が閉院した。医師会などと連携して改題解決に向けて、情報共有をしていきたい」と答えた。
また、ワクチン接種について、医療関係者の定義について質問。大野高之健康づくり推進課参事が「患者と直接接触する職員や薬剤師、訪問看護職員、消防、自衛隊、保健所職員などとなっている」と説明。医療従事者の優先接種は、別府市内で8091人の希望があり、現在、710回分が届いており、4月中に9割が接種できる見込みであることも説明した。
その他、コロナ特措法についても質問した。
新図書館整備計画は
荒金卓雄氏(公明党)
荒金氏は、新図書館等整備基本計画に関連して「新型コロナで、社会の変化をどう計画に取り入れていくのか」とし、実証実験が行われたリモートライブラリー+(プラス)について、概要を質問。
森本悦子社会教育課参事が「分散する図書館の提案を受け、ニーズ調査を市内3カ所で行った。本がある場所で働くなどのプラスαの場とした」と説明。
今後のスケジュールや進め方についても、質問。稲尾隆教育部長は「新年度は設計に入り、令和7年の開設を目指す。デジタル、リモート型の新時代になっても、図書館の役割は、人と社会の関係性について重要なもの。本質を大切にしながら、時代の変化に対応する不易流行が本市の目指す図書館。市民が新図書館に寄せる思いはそれぞれ違う。多くの期待に応えながら、50年後の子どもたちに何を残し、何を伝えられるのか、目線を先において事業を進めていきたい」とした。
また、献血について市役所会場での実績を質問。樋田英彦健康づくり推進課長が、令和元年度は3回で292人、令和2年度は3回で224人で24日に4回目を予定していることを説明。
荒金氏は「若い時から献血をしてもらいたい。啓蒙が十分でないのではないか」と質問。樋田課長は「安定供給に支障をきたさないよう、今まで以上に若い人に協力してもらえるように、関係団体と連携してやっていきたい」と答えた。新型コロナ対策、機構改革についても質問した。