新型コロナワクチン接種開始迫る

保冷バッグを使ってタクシーへの積載方法をシミュレーションした

 別府市は6日午後1時半、新型コロナウイルスワクチンが届くのを前に配送シミュレーションを市保健センターで実施した。配送を担う別府市タクシー協会8社の関係者約10人が出席した。
 9日にもワクチンが届く予定で、市では届いたワクチンを市内4カ所の医療機関に設置するディープフリーザーで保管。約500人分を医療機関と連携をしている一部の福祉施設約20施設の入所者や施設従事者で希望する人に接種を行う。保管場所から福祉施設等に配送する際に、運転のプロであるタクシーを利用することで、安心安全に配送を行う。ディープフリーザーは6月には全部で10カ所に設置される。ワクチンの取り扱いは、医療関係者や市職員で行う。
 ワクチンはファイザー社製で、保冷に加えて、転倒させないようにしないといけないことから、トランクに乗せた場合の隙間をどうするかなど、実際に使用する保冷バッグを様々なタイプのタクシーへの積載方法を確認した。
 大野高之いきき健幸部次長・新型コロナウイルスワクチン接種対策担当は「ワクチン接種は、新型コロナを乗り切るための重要な施策だと思う。なるべく早く、皆さんに接種してもらえるように、万全の体制で臨みたい。貴重なワクチンなので、1本もムダにせずに運びたい」と話した。