別府市企画戦略部長

健全な財政維持図る

安部 政信(あべ まさのぶ)さん(54)

 政策企画課と財政課、情報政策課を所管する。財政や公共施設マネジメント、情報管理など3課7係があり、管理部門を担う。
 令和3年度の当初予算は、21年ぶりに収支均衡予算に。「新型コロナウイルスの影響に対する危機感を各部で共有し、これまで以上に事業全般を大幅に見直し、智恵を絞り工夫を重ねながら編成することができた」と話す。
 予算編成に長く関わってきたが「まだ完璧な予算編成が出来たという感じはない。これからも理想とする予算編成を追求していきたい」と言う。「これまで、大型事業の財政負担や熊本地震、新型コロナウイルスのような突発的な不足の事態での財政措置の時は苦労することがあります。しかし、今回のコロナ禍では市長の決断が早くて、スピード感のある対応が感染拡大防止につながった」と振り返る。
 「今年度は、ワクチン接種をはじめとした新型コロナ対策を最優先させますが、その中でも将来の発展に向けて、新図書館整備や東洋のブルーラグーン構想、学校給食調理場建替といった重要施策の確実な取り組みが求められます」
 「健全な財政を維持しながら、市の施策全体を俯瞰・調整して、それぞれの施策を確実に推進したいと思っています。議会や市民の方々に不安を与えないような財政運営を事業効果や財政状況を説得力のある数字で示すことが大事であり、常に定量的な表現、数字やデータで説明することを心掛けていきたい。各部と連携、協力しながら、市民の幸福こそが市政の使命目標であることを念頭に、日々挑戦する気持ちで、熱意を持って取り組みたい」と語る。
 別府市出身。福岡大学経済学部卒、平成2年に別府市に採用された。「生まれ育ったところに貢献したいと思った」と話す。平成29年から財政課長を務めた。
 趣味はランニングとロードバイク。市職員が別府大分毎日マラソンに参加しているのを見て自分も走りたいと2年前から本格的に始めた。「夢は、別大マラソン出場」と笑顔をみせる。鶴見で妻と長女の3人暮らし。