別府市議会の令和元年第3回定例会・一般質問最終日が18日午前10時から、行われた。
午前中は、首藤正氏(自民党議員団)と松川峰生氏(同)が、温泉政策、学校給食施設などについて質問を行った。
自然を守り温泉守る
首藤正氏(自民党議員団)
首藤氏は、温泉や地下水の利用と保護について「別府の自然を守るということは、温泉を守ることにつながる」として、現況調査ついて質問。
野田哲也温泉課長が「全体の実態把握をするため、県と共同で行っている。結果を基に、将来にわたって持続可能な利活用を考えていきたい」と答えた。
首藤氏は「地下水と温泉の関係は大きい」と述べ、環境に影響を及ぼすと思われる地熱発電等やソーラー発電の現状を質問。
堀英樹環境課長が「地熱発電、温泉発電は現在43カ所」、河野伸久農林水産課長が「ソーラー発電の森林部分での開発は、内成・古賀原、東山の地区で46・1㌶」と説明。首藤氏は「地熱発電は、冷却するのに、水道水を使っているのは、8事業だけ。あとは井戸で、下水道にもつなげていない。ソーラー発電については、要項があるだけ。条例を作ることが必要だと思う。自然エネルギーといえば聞こえば良いが、別府の場合は自然破壊エネルギーだと思う」と厳しく批判。
消費税率の引き上げに伴う影響について「財政にどのような影響を与えるのか。公共施設の使用料の引き上げなども予定されており、市民にも影響があると思う。しっかりとした見通しを立てて考えていかなければいけない」と質問。
安部政信財政課長が「歳入、歳出ともに影響がある」と答えた。
他にも、上下水道事業の一元化などについても質問をした。
学校給食の衛生管理は
松川峰生氏(自民党議員団)
松川氏は、学校給食施設の衛生管理について「学校給食は、栄養バランスのとれた豊かな食を提供するもので、安全、安心な基準の下で作られるもの。HACCPは、衛生管理計画をつくり、実施を確認、記録するもの。食材などが一度もバックすることなく除菌などを行い、厳しい状況になる。学校の現状はどうなっているのか」と質問。
花木敏寿スポーツ健康課長が「現在、ドライシステムを導入しているのは1校のみで、それ以外は床がウェットにならないようにドライ運用をしている」と説明。
松川氏は「一元化は避けて通れないと思う。徹底した管理に沿った施設整備を早急に進めるべき。何よりも、大切な子どもたちに安全安心で美味しい給食を提供できる施設を作ってほしい」と要望。
長野恭紘別府市長が「市民の声を聴いた上で、市教委が主体的に決めてほしいとお願いした。今後は、学校までのアクセスや配送者の利便性、設計の自由度などを考え、9月末までには建設地を決めて示したい」とした。
また、東洋のブルーラグーン構想について質問。田北浩司観光戦略部長が「基本整備構想策定に向けて委員会立ち上げ準備をしている」。
長野市長も「手続きは色々あるが、具体的に動き出したと思う。スピード感を持って取り組み、誇れるものを作っていきたい」とした。
他にも、医療費削減などについても質問をした。