別府市小倉の鉄輪地獄地帯公園の西側に手ぶらで豪華なキャンプを楽しめるグランピング施設「グランシア別府鉄輪」が27日にオープンした。
大型のドームテント14棟があり、それぞれ内装が違う6タイプがある。ファミリー向けには、10㍍ドームで子どもたちが喜ぶ遊び道具も置かれ、お風呂も家族みんなで入れるほどの大きさがある。ナチュラルやフェミニンな部屋もあり、何度訪れても違う雰囲気の部屋や過ごし方を楽しむことが出来る。愛犬と一緒に泊まれるドームもあり、部屋専用のプライベートドッグランがついていて、犬も楽しく過ごせるようになっている。
ドーム内は換気はもちろんのこと、除菌装置や空気清浄機も設置されており、感染対策をしっかりとしている。室内にはテレビはなく、非日常と自然を集中して楽しめる工夫も。小物や浴槽などこだわりが詰まったデザインになっている。また、部屋から出ることなく、トイレや浴室(温泉)、ダイニングなどに行くことが出来る、完全なプライベート空間を確保。一方で、外では焚火が出来るスペースもあり、他の利用者と交流できる場も準備されている。
運営する特定目的会社の別府鉄輪パークマネジメントの石田沙織社長は「子どもからお年寄りまで、アウトドア初心者の人でも楽しめるような施設にしたかった」と話す。
食事は県産食材を使ったバーベキューを提供。日帰りで利用(要予約)できるバーベキューエリアは約40席あり、一般の人が利用できるカフェスペースもある。木材を基調として、公園を意識したオープンスペースの設計になっている。
料金は、1泊2食付きで6㍍ドームに4人で1室利用した場合、1人当たり2万2300円(税別)から。10㍍ドームに6人で1室利用した場合、1人当たり1万9500円(同)から。素泊まりの場合は、同じ条件で6㍍ドームは1人1万5180円(税込)から、10㍍ドームは1万1千円(同)からとなっている。条件によって料金は違うので、ホームページで確認を。予約もホームページから受け付けている。ゴールデンウイークは前半は若干の空きもあるという。石田社長は「まずは別府の人に来てもらいたい。コロナ禍で皆さん旅行がしにくい状況にあると思うので、身近なところで非日常を楽しんでもらえればと思います」と話した。
同施設は、別府市がパークPFIで公募して実現した施設。「1日中過ごせる公園の実現」を掲げ、公園の機能拡充や利用者の利便性の向上を図る。
隣接する屋外トイレや駐車場も同社が管理・運営を行う。事業期間は20年。さらに、公園内の整備を4カ年計画で進めており、今年中を目途に整備が完了する予定。整備が終了すると、公園全体がつながることになり、グランピングの利用者が公園で楽しむことが出来るようになるため、利用範囲が広がることも期待されている。