大分県と大分市は7日、2122件のPCR検査等を行い、大分、別府、佐伯、日田、豊後高田、宇佐、竹田、国東、中津、由布各市の10歳未満から80歳以上の男女78人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の新規感染者数としては、過去最多。前日に感染状況を「ステージ3」に引き上げたばかり。県内の感染者は計2224人となった。
別府市は9人。20代男性会社員は4月28日、70代女性パート従業員は4月30日、10代無職男性、40代自営業男性は5日から症状が出ているが、感染経路は分かっていない。10歳未満の女児、20代女性パート従業員、20代幼児教育・保育施設職員の女性、60代女性は家族の感染が確認されていることから、家庭内感染とみられている。また、50代自営業男性は、知人の感染が先に確認されている。
大分市は46人、佐伯市4人、日田市5人、豊後高田市6人、宇佐市、中津市、由布市が各2人、竹田市と国東市が各1人。
全体の半数近くの37人が感染経路が不明となっていて、市中感染が危惧される状況にある。また、家族が先に感染が確認されている人が15人、職場8人、知人5人、会食5人、飲食店利用4人、飲食店関係1人、県外3人で近しい間柄での感染も増えており、マスク着用、手指の消毒、社会的距離の確保や「新しい生活様式」の徹底など、感染拡大防止における対策を再度徹底。発熱などの体調不良を感じた時は、無理をせずに休みをとってかかりつけ医などに相談をすることも必要。かかりつけ医がいない場合は、受診相談センター(電話097・506・2755)に相談を。
また、県は12日からは、大分市と別府市の飲食店に対して、午後9時までの時短営業を要請する。対象となるのは、レストラン、居酒屋、バー、スナック、ライブハウス、カラオケボックス、宿泊施設において宿泊客以外に飲食を提供する飲食施設で、酒類提供時間を午前11時からとし、酒類のオーダーストップは午後8時までとするようにとしている。提出書類などについては現在調整中で、申請期間は6月以降を予定している。営業時間短縮要請についての問い合わせは、県商業・サービス業振興課(電話097・506・3282~3284)へ。