若松君子さんシニアマイスターに

「別府温泉の面白さ、すごさを伝えたい」と若松さん

 科学的な裏付けのある知識と実践に基づいた情報を発信する「シニア・マイスター」に、別府市在住の若松君子さん(66)が認定された。
 別府温泉地球博物館が行う「シニア・マイスター制度」は、温泉マイスター検定認定を受け、温泉マイスター協会員になった人の中で、さらに温泉現場での実践活動を通じて知識の普及や指導を行う能力の向上を図る人に与えられる称号。シニア・マイスターになるには、別府八湯温泉道名人または九州温泉道泉人になり、温泉マイスター検定に合格。会員になったうえで、「温泉に関するレポート」を作成し、認められると認定証がもらえる。
 レポートは、温泉マイスター検定で培った科学的な知識をベースに、泉質や効能、文化(歴史)などについて、常用者の視点で論じる。若松さんは「別府の『地獄巡り』についてー坊主地獄・海地獄・血の池地獄・龍巻地獄-」をテーマに書いた。各地獄の特性について、自然科学的に理解しようと試みて、さらに上質な地獄ツアーや地元の人がその魅力を知り、繰り返し行きたくなるような仕掛けなども提案。「地獄も、温泉と同じように、別府の大事な財産だと思う」と締めくくっている。
 竹田市出身の若松さん。「以前は、それ程温泉に興味がなかった」と言う。夫の地元である別府に住むようになって少しずつ興味を持つようになった。英語が好きだった若松さんは国家資格である全国通訳案内士の資格を持っており、別府でもガイドとして活躍。「ガイドをしていると、温泉のことをよく知らない人が多かった。ちゃんと答えたいと思って勉強をするうちに、温泉って面白い、別府温泉ってすごいなと思うようになった。温泉と言えば、普通は入浴するだけですが、別府は料理や発電にも使われている。別府の人は恵まれていると思う」と話す。
 シニア・マイスターには過去1度挑戦したものの、「らしさがない」と認定ならず。今回は、ガイドをする中で感じた事などを交えて書いたところ、認定となった。
 コロナ禍でガイドの仕事は激減。それでも「ガイドの仕事が好き。自然のすごさをこれからも伝えていきたい。SNSなどを活用して、情報発信をしていきたい」と笑顔を見せた。