JAべっぷ日出がバケツ稲セット

バケツで作れる稲作セットを寄贈した

 JAべっぷ日出(佐藤隆博代表理事組合長)は3日午前10時15分、別府市立鶴見小学校(猪俣比呂美校長)の5年生78人にバケツで栽培する稲づくりセットを児童1人に1セット寄贈した。
 JAグループは「みんなのよい食プロジェクト」の一環として、次代を担う子どもたちにバケツで稲を育てるという作業を通して、米や稲作文化だけではなく、農業全般について広く知ってもらおうと実施している。全国で27万セットが配布される。
 JAべっぷ日出では、新型コロナウイルスの感染予防のため、田植え体験が出来ない小学5年生に、自分でお米を育て、お米が育つ課程を学んでもらおうと、別府市と日出町の6小学校に500セットを配布した。
 鶴見小学校への寄贈は昨年に続いて2回目で、昨年の5年生は「自分のお米」を大切に育てながら、生育が良くないと「病気かも」とインターネットでお米の病気について調べるなど、愛情を込めて育てた。稲を刈ると、昔ながらの方法で脱穀をして、玄米のまま持って帰って白米と一緒に炊いて味わった。バケツ1つでお茶碗1杯分のお米が収穫できるという。
 佐藤組合長が児童を代表して寺村はなさん(10)と東由依さん(10)に苗とバケツを手渡して「田んぼに入って田植え体験は出来ないかもしれませんが、少しずつ成長する課程で観察が出来ると思います。秋には、美味しいお米を収穫できるように、頑張って育てて下さい」とあいさつ。
 児童を代表して、東さんが「大切に育てて、美味しいお米を作ります」とお礼を述べた。猪俣校長も「今年の5年生も、大切に育ててくれると思います。ありがとうございました」と述べた。