別府市教育委員会は8日午前10時、オンラインでチャレンジ子育て学級とにこにこ子育て学級の6月講座を実施した。柴田真佑ボランティアグループ「暮らしつなぎ隊」代表が「食育と防災はつながっている~いのちを育む暮らし方を考えよう」と題して講演した。
柴田さんは佐伯市の職員を早期退職して、食育や被災地支援事業を手がけるボランティアグループ「暮らしつなぎ隊」やコミュニティ食堂「志縁や」の代表、佐伯市防災士会弥生支部長を務めている。
柴田さんは、長年の不妊治療の経験から「子宝に恵まれた人、子どもに出会えた人は僕たちからすればすごいこと。不妊治療は、特に女性にとって精神的にも肉体的にもキツイ。子どもは欲しかったが、神様からみんなのために生きていけと言われているのかもと思い、回りの子育てをする人を本気でサポートし、身の回りの子どもを自分たちの子どもとしてやっていこうと誓った。防災、食育は命を守ること、育むこと、大切な命を次の世代につなぐこと。思いを伝えることが大切」と話した。
また、若くしてがんで亡くなった千恵さんと1人娘のはなちゃんの絆について話した他、熱中症になる子どもの9割が朝ごはんを食べていないことを紹介。「イリコは完全な防災食。適度なミネラルと塩分が入っていて、最高の熱中症対策になる。東日本大震災の被災地支援をしながら、途中でイリコを少し食べる。朝、コーヒーとパンでも良い。でも、1日に1回でもよいので、味噌汁を1杯飲ませてあげてほしい」などと話した。